見出し画像

世界三大米料理

"世界三大米料理とは「パエリア」「ピラフ」「リゾット」の三つのことを指します。

パエリア

パエリアは、スペインの米どころとして有名なバレンシア地方発祥の料理で、両サイドに取っ手の付いた浅い大きな鉄のフライパンに米を炒め、その中に野菜や肉、魚介類を入れてそれらから出るスープで米を炊き上げたものです。

本来パエリアとはバレンシア語でフライパンを意味する物でしたが、特徴的なフライパンと共にこの料理が各地に伝わるうちに、この料理その物がパエリアと呼ばれるようになりました。

現地では農園で働く人々のための昼食として大きな鍋に大量に作られ、振る舞われていました。

バレンシア地方では「パエリア祭り」が有名で、直径数メートルもある大きな鍋で作られる出来立てを目当てに、多くの観光客が訪れます。世界的には、ウサギの肉やエスカルゴに野菜を入れたものがバレンシア風、魚介類をたくさん入れたものが地中海風と呼ばれています。

画像1

ピラフ

ピラフはトルコ料理が有名ですが、インドから南ヨーロッパに渡る広範囲で見られる米料理です。作り方はパエリアによく似ていて、お米を炒めた後様々な具材を入れ炊き上げます。

パエリアと大きく違うのは、パエリアがメインの料理であるのに対し、トルコ発祥のピラフは主菜の付け合わせとして食べられていました。中には具材が全く入っておらず、お米とスープだけで炊き上げられたものもあります。

トルコからフランスに入った後具材が入れられるようになり、現在一般的に知られるようになったフランス料理のピラフになりました。

画像2

リゾット

リゾットは、イタリアの麦を使った料理に中東から伝わって来たお米が合わさってできた料理です。イタリア北部のポー川流域は中世から稲作が盛んで、ヨーロッパ内ではスペインと並ぶ有数の米生産地でした。

イタリア北部の家庭料理として知られ、一般的な作り方は米をバターで炒めてからスープとサフランを加え、美しい黄色に炊き上げます。

第二次世界大戦後にイタリア全土で作られるようになり、現在ではイタリア各地のレストランで食べられるようになりました。使われるお米は中粒種の中から大き目の物が選ばれます。"

いいなと思ったら応援しよう!