世界三大北壁(欧州三大北壁)
世界三大北壁(欧州三大北壁)とは、いわゆるアルプス山脈に属する標高の高い山々を指した名称です。
アルプス山脈はアフリカ大陸がヨーロッパ大陸に衝突したことで隆起した山脈で、東西にのびる形で標高の高いエリアを作り出しています。
北壁とは登山ルートのひとつで、環境が厳しいルートとして有名です。冬の時期は雪や氷で覆われるため、吹雪や雪崩の危険が増えて特に難易度が高くなると認識されています。
マッターホルン
マッターホルンは、スイスとイタリアの国境にある山で標高は4478mです。山の東西南北に傾斜の激しい斜面があり、北壁を登るルートは難易度の高いルートとして知られています。
マッターホルンの登頂に初めて成功したのは1865年のことで、北壁ルートを使った初登頂は1931年のことした。
日本人としての初登頂成功は1923年で、北壁ルートでの成功は1965年です。
グランド・ジョラス
グランド・ジョラスは、イタリアとフランスの国境にある山で標高は4208mです。
6つの頂で構成されていて最高点はウォーカー峰と呼ばれています。
ウォーカーは登山家の名前から取られました。
グランド・ジョラスの北壁はかなり難易度が高く、初めて成功したのは1938年です。
北壁ルート以外のグランド・ジョラスへの初登頂は、ウィンバー峰に1865年に成功しました。日本人登山家も多数が登頂しています。
アイガー
アイガーは標高3970mの山で、スイスにある山です。アイガーへの初登頂に成功したのは1858年のことでした。
アイガーの北壁は約1800mの長さがある岸壁で難易度が高く、このルートでの初登頂成功は1938年です。
日本人登山家による北壁ルートの初登頂は1965年でした。これらの山々を登るのは難易度が高く、専門的な訓練を積んだ者でなければ困難です。
しかし観光客であっても、山のふもと近くまで移動してその雄大な姿をながめることはできます。ヨーロッパへ旅行するときは観光ルートに加えてみてはいかがでしょうか。