世界三大仏教遺跡
"今から約2500年前に開かれた仏教は、インドの釈迦を開祖とする宗教です。世界的にも幅広い国に広がっている教えで、各地に遺跡が残されています。
中でも有名なものは、アンコール・ワットとボロブドゥール、それにバガンの3つの仏教遺跡で世界三大仏教遺跡とされています。
アンコール・ワット
アンコール・ワットは、カンボジアの北西部にあるアンコール遺跡の1つとなっている寺院です。ユネスコの世界文化遺産にも登録され、保護されています。もともとはヒンドゥー教の寺院でしたが、16世紀後半に改修されて以降は上座部仏教寺院となった歴史があります。
アンコール・ワットという名前は、クメール語で王都の寺院を意味する言葉。古代クメール建築の傑作ともいわれている美しい彫刻と大伽藍が特徴の寺院です。
ボロブドゥール
ボロブドゥールは、インドネシアのジャワ島中部にある大乗仏教の遺跡です。周囲は平原で、ムラピ火山をはじめとした山々に囲まれた場所にあります。
遺跡の面積は15,000平方メートルもあり、ボロブドゥール寺院遺跡群の一部としてユネスコ世界遺産にも登録されている寺院です。
敷地内には400体以上の仏像や浮彫彫刻が施されたレリーフが多く残されているほか、石を積み上げて作った釣鐘状の仏塔がいくつもあります。
バガン
バガンは、ミャンマーのマンダレー地方にある地名で、この辺り一帯には数々の仏教遺跡が残っています。大きなものから小さなものまで、バガンの寺院遺跡には様々なものがあり、多くが西暦1000年頃から1200年頃にかけて建てられたものです。
このエリアは、今でもミャンマーにおいて仏教の聖地とされている場所となっています。中には考古学保護区として指定されているオールドバガンという地域も含まれています。
この遺跡群がある地域はバガンとして、2019年に世界遺産に登録されました。
このような、ユネスコの世界遺産に登録されている3つの仏教遺跡である、アンコールワット・ボロブドゥール・バガンを世界三大仏教遺跡と呼んでいます。"