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”生きる力”とは具体的にどんな力なのか。

「生きる力を育てる!」

というワード、最近よく耳にしたり目にしたりしますよね。

せかいくでも、”子どもの生きる力を育てる”サポートをしています。

けれど、「生きる力って具体的にどんな力なの?」

と疑問に思ったことはありませんか?

今日は『生きる力とは具体的にどんな力なのか』についてお届けします。

生きる力とは具体的にどんな力?

”生きる力”とよばれるものには、実に様々なものがありますよね。

コミュニケーション力であったり、国語力であったり、諦めない力であったり・・・

様々なものがあるからこそ、具体的にどんな力なの?結局どんな力が必要なの?と迷ってしまうことがあるかと思います。

せかいくでは、これからのグローバル社会を生きていく子どもたちに必要な力を次の5つと定義しています。

1.コミュニケーション力

2.マナー・礼儀

3.多様性を楽しめる心

4.自分を知り(母文化形成含む)、それを表現できる

5.自己肯定感

これからは海外に出るだけではなく、日本国内でも益々多様化し、様々なバックグラウンドを持った方と共に仕事をしたり生活をしたりする時代になっていきます。

そんな時代を生きていくからこそ、ぜひとも子どもの中にこの5つの力を育ててあげたいところです。

以下、なぜこの5つの力が生きる力になるのか簡単にお伝えします。

1. コミュニケーション力

コミュニケーション力が生きる力となるのは、人は人と関わり合いながら生きていくからです。

自分以外の他者と関わりながら生きていく人間にとって、コミュニケーション=意思疎通がスムーズに行くことは、ストレスなく(少なく)生きていけることにも繋がります。

ただし、”コミュニケーション力のある人=言語が完璧な人”とは限りません。

例えば、どんなに英語力があっても、相手の話を聞かない、自分勝手に話すもしくは質問に対してだんまり・・・では、

「もうこの人とコミュニケーションを取りたくない、関わりたくない・・・」

と思われてしまうからです。

これは日本人同士でも外国の方とでも同じです。

例え拙い英語力であっても、相手の話をしっかり聞ける、相手の質問に合わせて答えを返せる、など意思疎通のキャッチボールができる人こそコミュニケーション力のある人なのです。

「グローバル社会でのコミュニケーション力とは英語力(語学力)を高めることだ!」

と安易に結びつけてしまうのは要注意。

乳幼児期には英語力を高めることよりも、まずは子どもに対してしっかり受け答えをする=親がコミュニケーションを取る姿を見せることが生きる力となるコミュニケーション力向上に繋がります。

2.マナー・礼儀

他者と関わり合いながら生きていく人間にとって、相手を不快にさせない、思いやりや優しさを持って過ごすということも大切ですよね。

だからこそ、マナー・礼儀をしっかり身に付けることも生きる力となるのです。

マナー・礼儀といってもそんなに難しいことはありません。

・挨拶ができる

・ありがとう、ごめんなさいが言える

・思いやりを持つ

ことも立派なマナー・礼儀です。

これらが身に付いていれば、”人に愛される人”になります。

誰だっていつも自分を不快にさせる人よりも、一緒にいて楽しく気持ちよく過ごせる人と一緒にいたい、長くお付き合いしたい(ビジネスでもプライベートでも)と思うものですよね。

マナー・礼儀は一朝一夕では身に付かないからこそ、乳幼児期から親が体現することで、子どもに身に付けさせてあげることが大切です。

3.多様性(=違い)を楽しめる心

前述したように、これからの子どもが生きていく時代は様々なバックグラウンドを持つ方と関わっていく時代になります。

つまり、ますます”違い”が溢れる世界になっていくということです。

「自分と違う考え方、価値観に出会った時にどうするか。」

これはこれからの時代を生きていく上でとても重要になります。

”自分と違うもの=怖い、排除するもの”と捉えてしまっては、グローバル社会で生きていくことが難しいどころか、差別や偏見を生み出してしまうことにも繋がるからです。

”自分と違うもの=面白い!もっと知りたい!世界を広げてくれるもの!”と捉えられた方が、グローバル社会でも楽しく生き抜いていくことができますし、新しいアイディアを用いて問題を解決していくなどの創造性や思考力、問題解決能力も生まれやすくなります。

だからこそ、多様性(=違い)を楽しめる心は生きる力になるのです。

4.自分を知り(母文化形成含む)、それを表現できる

これからのグローバル社会で生きるためには、自分のこと、自国のことよりも外国のことに目を向けて精通していることが大事だと思われるかもしれません。

もちろん、諸外国について理解することも大切です。

けれどまずは自分のこと、自国のこと(母文化形成)について知ることが、グローバル社会で生きていく生きる力になるのです。

なぜなら、自分のこと、自国のことを知らなければ、自分の中に比較対象できる”ものさし”が形成されないため、違いが分からず、他者、他文化理解をすることは難しいからです。

軸がない、核がない、根無し草状態とも言えます。

「自分が何者で、何が好きで何が嫌いか、自分はどんな価値観、文化的背景を持っているのか。」

それが分からなければ自分を表現することができません。

自己表現ができなければ、相手になかなか自分を理解してもらえず、ストレスになったり自己肯定感が低くなったり、ひいては生きる意欲が低下していくことにも繋がりかねません。

これらを防ぎ、自信を持って自己表現ができるようになるためにも、自分を知る、自分のルーツを知る(母文化形成)ことは大事な生きる力なのです。

ぜひ自国の文化、行事を由来などを調べながら楽しんでみてくださいね。

5.自己肯定感

4.でも出てきましたが、この自己肯定感をしっかり持つことは生きていく上でとても大切な力です。

自己肯定感とは何かというと、

「自分はここに存在するだけで素晴らしい!」

「どんな自分もここに居るだけで素晴らしい!」

と思えることだとせかいくでは定義しています。

何かができる、できない、ではなく、『自分は存在するだけで素晴らしいのだ!』と思えれば、失敗を恐れずチャレンジしたり、目標に向かって進んでいったりという生きる意欲に繋がりますよね。

そんな大事な自己肯定感ですが、残念ながら日本人は諸外国の方々に比べて自己肯定感が圧倒的に低いことが分かっています。

日本では何かができる、社会の役に立つような能力がないと、自分の存在価値はないと思う傾向が強いのだそうです。

※内閣府HP平成30年11月~12月調査より

これでは、自分の”できない部分”にばかり着目してしまって生きる意欲が低下してしまう・・・なんてことにも繋がりかねません。

「どんな自分も生きているだけで素晴らしいのだ!」

そう自分で自分を信じてあげられることが、どんな時代になっても生き抜いていく力の源になります。

そのために日頃から、

・どんなあなたも大好き!

・ここに居てくれるだけでパパとママは幸せ!

・産まれてきてくれてありがとう!

とハグなどのスキンシップと共に子どもに伝えてあげてくださいね。

ポイントは発表会が上手くできた、テストの点数が良かった、などの”何かができた時にだけやる”のではなく、”どんな子どもの姿も愛している”と伝えることです。

ぜひ生きる力の源である自己肯定感を子どもの中にしっかり育んであげてくださいね。

結局、生きる力とは~生きる力を一言でいうと?~

ここまで、これからのグローバル社会、そしてどんな時代になっても子どもが生き抜いていくために必要となる”5つの生きる力”をお伝えしてきました。

他にも、夢や希望を持つことも生きる力になりますし、『GRIT(グリット)』もぜひ押さえておきたいところです。

※参照:『世界での活躍に欠かせない『GRIT(グリット)』とは?子どもの”やり抜く力”を伸ばす3つの方法』

「でも5つってありすぎる!そして他にもあるの!?もっと簡潔に言うと、どんな力なの!?」

と思うこともあると思います。

そんなご要望にお応えして、『生きる力とは』を一言で表せないか考えてみると・・・

『自分で自分を信頼できる力』

ではないかなと思います。

もちろん”5つの生きる力”はどれも大切なので、ぜひ意識して子どもの中に育んでいただきたいのですが、一言でとなると、自分を信頼できることが生きる力になると考えます。

自分を自分で信じることができれば、失敗を恐れずチャレンジしたり、困難に立ち向かっていく力にもなりますし、夢や目標に向かって粘り強く進んでいくことができるからです。

また、自分を自分で愛することができれば、自分を楽しませることができる、つまり生きることを楽しめるようにもなるからです。

要するに5つの生きる力でいうところの”自己肯定感”をしっかり育むということです。

”生きる源”になるこの力こそ、”生きる力”になるのではないかとせかいくでは考えます。

貴方にとって、生きる力とはなんですか?

よろしければぜひ考えてみて下さいね!

子ども&貴方の可能性は無限大!

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