見出し画像

考える力を試してみよう(発想力)回答編3  ~「変化が桁外れに厳しい時代」が ベースの子どもたちに必要なもの~

前回まで

考える力を試してみよう!(発想編)
   ↓
考える力を試してみよう(発想力)回答編1
 ~「考える」の基本は言葉を定義 しているか?~

   ↓
考える力を試してみよう(発想力)回答編2
 ~現状維持にも「成長」が必要~

【前回までのあらすじ】
人間の衰えと同じように
企業も衰える
だから「現状維持」も成長が必要

人のたとえはわかる
けど企業も衰えるって本当?

※画像はクリックで拡大

企業の低下(衰え)ってなに?

環境変化1

「今までの例えは「人間で言えば」でしょ?
 そもそも企業の低下(衰え)って何さ?」

ピクトさんいい質問です。
ざっくり言えば、
環境変化に対応できずに、
商品が売れない(ようになっていく)
と言えます。

環境変化2

最近は「環境変化の速さ」がよく言われます。
「変化の速さに対応しないとダメ!」
「時代に合わなくなる」
「人に飽きられた」
格好よく「ニーズが無い」等々
企業でもよく使われるフレーズです。

耳障りも良く「できる」感がするので、
社内で多用する人もいるんですが、
そういう人に限って具体例は言いません。
「実際に環境変化ってなにさ?」
ピクトさんから当然の質問です。

環境変化ってなに?

環境変化3

固定電話、デジカメ、コンポ
雑誌・新聞、目覚まし時計、
ビデオカメラ、辞書、カレンダー、
CD・DVD、レンタル店、
テレビ、カーナビ、ビデオカメラ etc
まだまだもっとありますが…

スマホ

たったひとつの製品に
軒並みやられて行きました。
製品だけでなく「業種ごと」
やられた例もあります。
きっとこれからもまだまだ
やられる分野が出てくるでしょう。

昔から環境変化はあります。

ペットボトルのお茶が出たことで、
急須で入れるお茶を飲む必要がない。

デジカメが出たことで、
フィルムやインスタントカメラ(懐かしい!)
がコンビニや観光地からなくなったり。
そういう物はもちろんありました。

が!
たった「一つの物」が、
大量の製品や業種ごと破壊していく。
これが「環境変化の速さが凄い」
といわれている一例です。

インターネットとスマホ。
「いつでも通信」が出来ることで、
変化が目に見えるほど速くなりました。

思いつくだけでもこれだけ見つかる。
これが現在の環境変化です。

環境変化に対応しないとどうなる?

環境変化4

もちろんこれらの商品や業種は
このままだと淘汰されます。
今のままの「現状維持」は無い。
これが企業の低下(衰え)です。

ではどうすればいいか?
・成長する
・まだ売れる内に事業ごと売る
・倒産する
という風になります。

たとえば、
成長で言えば「富士フィルム」。

名前はもちろんそのままです。
ですがCMでもよくしてますが、
医療や美容業界へ「今までの技術」を移転。
成長を実現しています。
「今までの商品を伸ばす」のではなく、
「新業種・分野へ乗り出す」
ことで成功しました。

「社名」の通りに
・フィルム
・インスタントカメラ(写ルンです)
・写真の現像 etc
それら「祖業」に固執していれば
今はなかった可能性は非常に高い
抜け出したところは本当に凄い。

売却で言えば「SHARP」
誰もが知る一流メーカー
それでも最後は会社ごと買収されました。
今もブランドとしての価値があるので
名前は残って(使われて)います。

「倒産」は…数多くあるでしょう。

これらが「環境変化の速さ」に対しての、
 「変化の速さに対応しないとダメ!」
 「時代に合わなくなる」
 「人に飽きられた」
 「ニーズが無い」等々
という具体例になります。

企業の成長と環境変化

環境変化5

ということでここまでのまとめ

○どの企業にも「成長」が必要
 「拡大路線・現状維持」関係なく必須

○なぜ成長が必要なのか?
 環境変化で「現状が崩れ=低下する」ため

○「環境変化=現状が崩れる」速度と破壊力の凄さ
 ICTの登場で「目にみえる」凄まじい速度と、
 「業種」ごと破壊する力を持つ変化になった

ということが全ての企業の「環境」なんです。

私の会社は関係ないってことはありません。
いつ巻き込まれるかわからない
だからとても怖い。
そして巻き込まれた時にはもう遅い。
ほとんどなす術がなくやられます。

ビジネスマンも子どもも
環境変化に対応するために

こういう環境にあるのが「今」です。
どの会社や業種に就職しても同じ
避けることは出来ない。
だからこそ、
全ての人に「考える力」が関係する時代
になってきます。

今までは、
「命令に従って素早く対応していく」
「命令に従って大量に製品を作る」
というような、
「素早く大量にこなしていくスタイル」
を国として作りたかった。

だからこそ学校も
「答えがある」問題を素早く解く

事務処理優先・詰め込み教育
で良かった。

しかしこれからは、
環境変化にいつ巻き込まれるかわからない
「いつ巻き込まれるかわからない災難」に、
「わからない中で先手を打つ」という
「離れ業」がないと埋もれていく。

それが
「今の子どものベース」になる環境
なんです。

私たち(30~40代)みたいに
携帯やポケベルすらなかった時代がベース
ではない環境なんです。

「変化が桁外れに厳しい時代」が
ベースの子どもたちに必要なもの

今の子どもの生きる時代は、
変化が桁外れに厳しい時代がベース。
だからこそ、
「考える力」がより重要なんです。

「考える力」を使って
自分で世の中を切り開く。
そういう力が必要になってきます。

しかし今からは、
就職して会社に乗る「だけ」ではなく、
自分で「考えて」行動していく。
「自立」が必要になってきます。

誰がなんと言おうと
「自分」で切り開いていくんだ!

そのために「考える力」は
きっと心強い味方になります。

次回:考えるの基本は言葉を定義する

さて次回から、
 「課題とは?」
 「考えるの基本は言葉の定義」
についての内容になっていきます。

言葉を定義し、
「考える」ことを使えるようになると、
「発想力」はどう変わるのか?
そこらを描ければと思います。

【次の記事】
考える力を試してみよう回答編4
~「考えるの基本」言葉を定義しよう~

皆様の「スキ」!
それを励みにしています!

今日も世開塾に来ていただき
ありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?