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紺色の手紙

大好きな人と離れてから1ヶ月が経った。
あんなに辛くて悲しくて寂しくて止まらなかった涙もいつの間にか引っ込んで日常がすぎている。

離れて振り返ると、20歳の男の子には大きすぎるほど色々な感情をぶつけて存在を押し付けてしまった。思えば、彼とは、希望も何も無くて、死にたい、というより生きる執着がなかった私にまるで見えない存在が用意してくれたかのような出会い方だった。
くさい事を言うと、真っ暗な場所から光が刺したみたいだった。出会ってからは視界が広がって、自分の世界に色がついた。すごくすごく綺麗で暖かくて、心地よくて、彼の隣にいると自分の事が初めて受け入れられた。大嫌いな八重歯も太い眉毛も太い脚もめんどくさくて変な性格も、彼が全部受け止めて肯定して愛おしいと言ってくれた。

たぶんこの時の私は世界中で誰よりも幸せで可愛い女の子だった気がする。

「好きだし愛してるけど何より愛おしいって言葉が近いんだ」この言葉はたぶん私の人生で忘れられない言葉。
欠けてた何かが埋まった瞬間。ずっと埋まらなかった心の隙間を溢れるくらいに愛で埋めてくれた。だけど同時にこわかった、辛かった。幸せが。こんなに楽しくて嬉しくて幸せでいいのかな。私だけ。
家は地獄みたいな場所だった。色々な不幸をかき集めたみたいな箱。
戻ってくる度幸せとこの現実のギャップに心が乱れた。
もう踏み込まないように踏み込まれないようにしよう。未来は考えない、今だけ。そう思っていればこの何よりも大切でキラキラした幸せが無くなった時辛くないから。
そう思ってたのに。そうさせてくれなかった。どんどんどんどん優しさに、私を好きという気持ちに甘えて依存してしまった。

愛を貰えなかった自分にとって初めて貰う愛に溺れてた。溺れ続けたかった。
埋まってたと思った心の隙間はいつの間にか剥がれていてどんなに愛を注がれても埋まることは無かった。もっと。もっと。もっと。


ずっと無機質みたいな、心が乾いてた。ずっとひとりぼっちだった。違うひとりぼっちになろうとしてた。隣に居続けようとして頑張ってくれてたのに、それを踏みにじった

自分が壊した。

でも不思議とこうなる事が必然だった気もするんだ。
だから後悔はしてるけど未練は無い、、、、、と思いたい。

また自分が変わって成長した時に彼と再会出来たらいいな。
そしたら運命(笑)

たくさん幸せになって欲しい。
私も幸せになる(*^^*)






バイバイ。

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