登園時にいつも大泣き…気持ちよく「いってらっしゃい」がしたい!3つの質問
保育園や幼稚園への登園時。
いつも大泣きして、登園を渋ってしまう我が子。そんな姿を見て心を痛め、時には涙されるという方も少なくないかもしれません。
そんな方が少しでも楽になるための3つのワークを考えました。大切なのは、「あなたは悪くない」ということ。あなたのせいで泣いているわけではない、ということをあらかじめご理解ください。
あなたの気持ち。お子さんの気持ち。
泣いて登園をしぶるお子さんを見て、あなたはどんな気持ちになるでしょうか。後ろ髪を引かれますか。できることなら仕事に行くのをやめたいと思いますか。
そして、泣いているお子さんは、本当のところどんな気持ちを抱いているでしょうか。また、もしあなたの気持ちをなんでもお見通しだとしたら、お子さんはそんなあなたをみてどう感じているでしょうか。
あなたの本当の気持ちを探ってみよう
あなたは、なぜお子さんに登園してほしいのでしょう。「なにをいまさら?」と思われるかもしれませんが、意外と重要かもしれません。
・仕事のキャリアを重ねるため
・生活のため、お金を稼ぐため
・自分の時間を得るため
・仕方なく
・夢を叶えるため
いろいろあることと思います。本当のところは、どうでしょう?そして、その「本当のところ」をお子さんに伝えたことはありますか?
お子さんがあなたに伝えたいことがあるとしたら?
保育園あるあるで、「登園時は大泣きだけれど、お母さんが見えなくなったらすぐに泣き止む」ということがあります。これには色々な理由が考えられます。
・本当に本当に行きたくない
・行きたくはないが、園での生活は楽しい
・我慢して登園して辛くて仕方がない
・本当はあまり悲しくないけれど、ご両親のために泣いている
お子さんは、これのうちのどこが当てはまるかは、お子さんにしかわからないかもしれません。
今回は、登園時に大泣きするお子さんが、もし、あなたになにか伝えたいことがあるがために泣いているとしたら。またはあなたになにか気づいて欲しいことがあって泣いているとしたら。この視点で泣いている理由を考えてみましょう。
ワーク①
泣いているお子さんを見て、あなたはどんな気持ちが湧いてきますか。普段はあまり吐き出せずに我慢しているかもしれませんが、ワークのときだけは、感情の海にどっぷりと浸ってみてください。
もし自分自身を責める気持ちが出てきた場合は、「そうだね、辛かったね」「よしよし」と自分を慰め、イメージの中で抱きしめてあげましょう。
ワーク②
あなたは何のためにお子さんを保育園や幼稚園に預けているのでしょう。思考回路を一旦切り離し、純粋に理由を考えてみてください。
そしてもしできるようであれば、いつも泣いているお子さんに正直に伝えてみましょう。たとえ0歳であってもです。嘘を一切いれず、自分自身を責めず、本当に思っていること。あなたのビジョンなどあれば伝えてみましょう。
ワーク③
登園時に大泣きするお子さんが、もし、あなたに「何か伝えたいこと」や「気づいて欲しいこと」があるがために泣いているとしたら、それはどんなことだと考えられますか?
場合によっては、直接お子さんに聴いてみてもいいかもしれません。お子さんを責めたり否定したりする感覚をできるだけ手放して、「どうして朝、いつも泣いてるんだっけ?」「いきたくないもん…」「どうして行きたくないって思うんだっけ?」「それは…」と、思わぬ答えが返ってくるかもしれません。どんな答えが返ってきても、「そうなんだね」と一旦受けとめてあげてください。なにも返ってこなくても大丈夫です。
これまで聞いてきた「行きたくない理由」
保育をしていて、「保育園に行きたくない理由」を何度か耳にすることがありました。保育園が嫌だ、○○先生が怖い、とかはよくありましたが、なんと「お母さんが心配」という子もいました。
子どもたちが何を感じているか。考えているかは、聞いてみるまで分かりません。むしろ聞いてもわかりません。ですが、目線を下げて、「本当に、この子はどう思っているんだろう??」と気持ちを寄せると、ふわっと思いもよらぬ言葉が出てきたりするのです。