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お子さんが「他の子より劣っている」と感じる人のための7つの質問

文字が読めない。勉強ができない。気がつかない。
物忘れが激しい。運動ができない。才能がみつからない。
友達が少ない。主体的に行動しない。言葉がはっきりしない。

などなど、さまざまな面において、我が子が他の子より劣っているなと感じる方。そう感じることで、心がつらい方。

どうすればよいのでしょう?

答えは自分自身の内側にあることが多いのです。そこにアプローチをかけていけば、「他の子より劣っている」と感じなくなり、結果としてその子の才能が開花していったりすることもあります。

このワークの注意点として、「他の子より劣っている」と感じるあなたも、そしてあなたのお子さんの状態も、悪いわけではないとはじめにご理解ください。

※このワークは「劣っている」と感じる方にも「優れている」と感じる方にも、何か感じていただけるようつくりました。「優れている」と感じる方は、以下の「劣っている」を「優れている」に置き換えて読んでみてください。

比較や評価について知ろう

「他の子より劣っている」と感じているあなたは、『比較や評価』という領域の中で過ごしている可能性が高いです。

比較とは、誰かと誰か、何かと何かを比べることです。
評価とは、比較した物同士に優劣や点数をつけることです。

では、比べる基準。点数をつける基準はどこにあるのかというと、
学校であればテスト。物であれば値段や手間のかけ方。これらの基準は比較的明確です。

ところが人は、判断している人の価値観によって評価されるという曖昧さがあります。どういうことか?例えば、2つの書道教室に通ってみたとしましょう。

1つ目の教室では、講師の先生に私の書く字を大絶賛されました。「あなたは才能にあふれている!あなたらしい字を書きましょう!」

2つ目の教室で同じように字を書くと、講師の先生に「あなたは基本がなっていない。まずは型をなぞって土台をかためましょう。自己流はまだ先です」と言われました。

何が違うのか。私を見ている、私の字をみている講師の先生が違うのです。
つまり、あなたがみているあなたのお子さんの姿と、他の人がみているあなたのお子さんの姿は、まったく違う可能性があるのです。あなたからは劣等感の塊に見えるお子さんでも、他人からするとダイヤモンドのように輝いてみえているかもしれないということです。

「うちの子は劣っている」と感じる感覚は、どこから来ている?

あなたは、どうしてお子さんが「他の子より劣っている」と感じるのでしょう?そう感じることが良いとか悪いとかいうことではありません。感じること自体に、何か意味や理由があるのです。

質問①
お子さんが何歳くらいのときから、「他の子と比べて劣っている」または「優れている」と感じるようになったでしょうか?
質問②
あなたは、どうしてお子さんを比較・評価するようになったと思われますか?その奥にあるお子さんへの想いなど、なにか感じられるでしょうか。

お子さんの立場で考えてみよう

お子さんは、あなたに比較・評価されていることを知っているでしょうか。いえ、きっと知っています。子どもたちはとても高い感度を持っていますので、話し声を聞いていなくても、なんとなく感じている場合がほとんどです。さて、お子さんはどう感じているでしょうか。

さらに、あなたの幼少期も想い出してみましょう。あなたは、ご両親に評価・比較されたことはありますか?どんな想い出があるでしょうか。

質問③
あなたがお子さんの立場だとして、「他の子と比べて劣っている」「優れている」と言われて、あなたはどんな気持ちがするでしょうか。
質問④
あなたの幼少期、ご両親に評価された記憶はありますか?
「劣っている」と言われた想い出、「優れている」と言われた想い出、あるようであれば1つずつ想い出してみましょう。そして、当時の記憶を呼び出してみてください。あなたはどんな気持ちがしたでしょうか?

あなたの中の無意識の比較や評価を、意識化する

たとえば「この子はおむつが外れるのが早い」とか、「この子は好き嫌いが少ない」とか、「この子は言葉が達者」とか、「この子はイタズラっ子ね」とか。ほかにも、「上手」「すごいね」「早い」「遅い」など、これらの言葉をよく使うという方は、その裏側に無意識の比較や評価が隠れている場合があります。もちろんそうでない場合もあります。いずれにしても、自分自身がどんな感覚でその言葉を使っているかを考えてみることは、とても意味のあることです。

また、これはよくある事なのですが、
お子さんを比較・評価することが多い方は、無意識であなた自身を厳しく比較・評価していたりもします。

このあたりの意識と無意識の領域を、意識してみましょう。そうすることで、より自分自身との繋がりを太くすることができます。

質問⑤
あなたは、お子さんに対して「上手」「すごいね」「だめだね」「早い」「遅い」という類の言葉を使うとき、他の子との比較や評価をしている自分自身を感じることはありますか?

もし比較や評価をしている自分を見つけたら、どんな気持ちでその言葉を使っているのか、心の深くまで感じてみましょう。「何も感じない」「ちょっと意地悪な気持ち」「心地良い」など、何かあるかもしれません。
質問⑥
あなたは、あなた自身を他者と比較・評価することがありますか?「あの人と比べてまだまだだ…」「到底あの人みたいになれない」「あの人よりはよくやれてる!」等です。

自分自身と他者との比較を感じているとしたら、同時にどんな気持ちを感じているでしょうか。心地良い感じ?それとも心地悪い感じ?

自分と他者を比べて生きるのと、自分と他者を比べずに生きるのとでは、どちらが心地良いでしょうか?

やってみよう!

ここまでワークを実践された方、おつかれさまでした!頑張って書き出した、感じた自分自身をたっぷりヨシヨシしてあげましょう。

最後に。
ここまでやってみて、あらためてお子さんのことを振り返ってみましょう。そして、明日からの日々に想いを馳せてみてください。

質問⑦
ここまでやってみて、「我が子は、他の子に比べて…」という感覚に何か変化は感じるでしょうか。また、これから先お子さんと関わる中でどんな関係をつくっていくことが心地良いと感じるでしょうか。


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執筆者は、森のようちえん『さんさんぽ』を主催している
保育士さんたこと、ひがしなおやです。

・自分のことが大好きな子に。
・ありのままのその子に。
・自分事で考え、自分で決め、自分で動く子に。

そんな願いを込めて、保育にあたっています。
『さんさんぽ』は横浜市近郊にて、平日毎日開催を目指し園児募集中です。
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