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「超」入門 失敗の本質|読書記録

読んだ本についての感想やら学びをつらつらと書き連ねているので、
もしよかったら見てください。

読んだ本・読んだわけ

今回読んだ本はこちら。

累計50万部以上売れた「失敗の本質」を、わかりやすく解説した本です。

最近はビジネス本に対してとても抵抗感がありました。なぜなら、読んで納得する部分はあっても、それを自分の言葉にできていなかったり、自分に活かせている感覚がありませんでした。だから、最近は小説を読むことにハマっていたのですが、様々な活動をしていく中で、思考をより深めていきたいと思うようになりました。そのためには、思考の幅を広げるような先人の知識・知恵を得た方がいいと考えました。こうした時に初めてビジネス本は意味を成すのだろうと思います。(自分の中では)

失敗の本質を知ったのは、たまたまTwitterで知識人のかたが紹介していたからです。

しかし、それでも難しい本をいきなり読もうとしても理解できなくて諦めるのが僕の癖。と、いうことで、わかりやすく解説されたこの本なら読めるんじゃないか?と感じ、購入しました。

感想

読みやすいさでいうと、非常に読みやすい本です。この本は、日本がまだ戦時中の頃に日本軍が犯した過ちをもとに日本人の失敗する原因を事実をもとに言葉にされている本です。戦争での戦略や組織運営を、現在の企業戦略や組織運営の考え方に落とし込み、現代社会の日本人がどう行動していけばいいのか紹介されています。

戦争時代の歴史についてあまり詳しくない僕ですが、文章の中で状況を説明してくれるのでその時代の出来事を理解した上でこの本の核心が理解できます。

途中には図や絵が入れられており、よりわかりやすくする意図も組み取れます。次は原書の失敗の本質を読んでみようと思います。

印象に残ったこと

本書を通して、日本人の特性には大きく3つのキーワードが挙げられると思いました。それは、「現状維持」「権力」「空気」。

①現状維持

戦争エピソードの中で説明されていたことに、日本は「体験的学習を重要視する」ことがありました。体験的学習とは、自分が実際にやっていく中で成功したことを参考に、行動することです。

そして、過去にうまくいったことに固執し、成功しなかったら何度でも同じことをやり直すことが日本人の特性にあるようです。それが現状維持。一方、海外では、目標とする戦略の大元から根本的にかえ、目標とする指標の見直しを行いました。日本軍は、指標をずっと変えようとせず、戦略も大して変わらないということが続いたそうです。

②権力

二つ目に、日本人は上下関係の立場がなかなか変わりにくいといったことがあります。年功序列で、経験が長い人が偉くなっていく構造がよくあります。結果として、大して頭の切れるでもない人が組織の決定権を握ることで、頭の切れる人の意見を押しつぶし、組織の方向性が決まってしまうことがあります。

戦争時代には、日本軍の知識ある研究者や技術者がどれだけ訴えかけようと、軍の指揮官は話を聞かず、結果的に知識ある研究者らに耳を傾け新しい技術を取り入れたアメリカ軍が、日本軍に勝利するといったエピソードがあります。

③空気

日本人は空気を感じ取るという習慣があります。靴が揃えられていたら、自分も揃える。みんなが立ち上がったら立ち上がる。拍手をしたら拍手をする。こうした人の空気を読む文化が組織に悪い影響を及ぼしているそうです。

例として、リスクに対して見て見ぬ振りをする空気が挙げられています。起こりうるリスクであるにも関わらず見て見ぬ振りをすることで、起こった時に対処できない。誰かがそのリスクを感じていても、誰も言わないから対策しない。また、仮に一回目は問題なくても、二回目、三回目と回数を重ねて、リスクに対して対策を立てていないので、結局危険度は変わらないということが日本人には見られます。先送りもこの例ですね。

本を通して

自分も日本人であり、日本文化の中で生きてきました。賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶというように、賢者になるためにも戦争という歴史的に大きな出来事で同じ日本人が犯した失敗から学びを得て、有識な人物として社会に出たいと思っています。

特に自分が日本人として、課題となりそうなところは「現状維持」「空気」です。現状に固執し、一歩引いた捉え方をする癖が日常的にあまりないため、一度俯瞰的になるというステップを取り入れるような習慣を取り入れていきたい。また、「空気」に流されないためにも、透明性高く、不安なことがあったらすぐにでも伝えられるような環境に自分の身を置けるようにしています。

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サカナ / Sakana
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