お茶を煎じるって何?烏梅(うばい)に考えさせられました
いやぁ、奈良・月ヶ瀬の「烏梅」面白いです。
紹介したくて、烏梅(うばい)のことを前の記事に書いたけど、
一体これは何なの?から始まり、
烏梅茶の袋の説明「煎じて飲んでください」が分からず、長い時間「烏梅」とむきあいました。
いやもう「煎じる」って何?
煎じるってどうするか。煮出すイメージはあるけど、家には煮出す道具がありません。急須はあるけど、日本茶は煮出さないし、麦茶やコーヒーは、いつも耐熱ガラスのピッチャーに直接熱湯を入れて作る。お湯は電気ポットで沸かして、やかんがありません。
料理の鍋は油が残っていそうで抵抗があるし、南部鉄器の鉄瓶は、酸を入れちゃいけないのじゃなかったかな?梅は酸だよね、良くなさそう。。。といろいろ考えてしまい、これを機会に、以前から欲しかったミルクパンを買うことにしました。
つくづく、現代の生活は「煎じる」とは遠いのです。
脱線するようだけど、大家族のお茶の用意に、ずっと興味があります。
何世帯も一緒に住み、おじいちゃんおばあちゃんが一日中家にいる時、お茶はどうするのか。忙しい主婦達が1日に何度もお茶をいれかえて世話をしていたとは思えません。ドラマで描かれる生活は、家にお茶コーナーがあり、各自がお茶を飲めるように、大きなポットと、たくさんのコップがお盆に用意されている。あれが日常だったかもしれません。
加えて、私のおじいちゃんとおばあちゃんには、隠居部屋がありました。そこには火鉢があったような気がします。おばあちゃんは火鉢でお湯を沸かして勝手に飲んでいたかもしれないし、おばあちゃん専用のお菓子の缶もあったような気がします。これは昭和の記憶。お茶が、生活にしっかり組み込まれている感じがします。火鉢と土瓶は、煎じるのに合っているような気もします。(煎茶は「煎じる」と書くし)
「煎じる」は、言葉だけでなく、その動作にも薬っぽいイメージが湧き起こります。魔女がひょうたん型の瓶に液体を入れて薬をグツグツと、、、とまで行くとお話の世界だけど、お茶の薬効というか、自分の身体に向き合う感じ、ズバリ身体に良い力を持っている、お茶ってきっと、そういうものだと思います。私は好きです。
「煎じる」の言葉も含めて、次世代に伝えたいと思います。現代の私の生活に、お茶をどう組み込むか、まだまだ研究中です。
さて、烏梅茶。
美味しかったです。思ったよりずっと、薬っぽくなかった。ハーブティ好きの方など、お好きなのではないかと思います。いろんな方に試して感想をいただきたいと思いました。
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