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「自分を不幸にする自己暗示」から抜け出す

皆さんは何か苦手意識を持っていることはあるでしょうか?
私は今では講師という仕事をしていますが、4年くらい前までは人前に立って話をすることがすごく苦手でした。7年前の転職活動中に面接で「何か苦手なことは?」と聞かれたとき最初何も思い浮かばなかったのですが、少し考えて唯一思い浮かんで答えたことが「人前に立って話をすること」でした。人前に出ると鼓動が早くなり、手や足が少し震えることもありました。その時の記憶があるため今でも少し苦手意識を持っています。

さて、皆さんが苦手意識を持っていることに対して、皆さんはどのくらい克服するための努力をこれまでされたでしょうか? もちろん大変な努力をしたけど克服できなかった場合もあるでしょう。しかし意識してあるいは無意識に、苦手意識を持っていることを避けている人が実際は多いと思います。私もそうでした。なるべく人前で話をしないように、例えば他の人に話をする機会を譲ったりしていました。そもそも克服するための努力をしていないから苦手なままになっていることがよくあります。

「自己達成予言」という言葉が心理学にあります。事例があった方が分かりやすいので、私のことを例として説明します。

1-6_負の自己達成予言

自己達成予言には望ましい結果につながるもの、望ましくない結果につながるもの、どちらの場合もあります。この例は私にとって望ましくない結果につながっていた話ですのであえて図のタイトルに「負の」という言葉を付けました。私は話すことに苦手意識を持っていたので人前で話をすることを避けていました。すると周りの人も菅原は話すのが好きではないのだなと思います。それによって自ら避けるだけではなく周りの人も良かれと思って話す機会を提供しなくなり、より話す機会が減ります。この負のスパイラルが繰り返されることによって苦手意識を持っていたことが、結果として本当に苦手なことになります。まさに「自分を不幸にする自己暗示」です。この話を聞いて皆さんはどのように感じたでしょうか? 「自分を不幸にする自己暗示」によって自ら苦手にしていることがないでしょうか?

私の第1回のnote記事で「しなやかマインドセット」を紹介しました。もしまだ読まれていない方はぜひ読んで頂ければと思います。この記事で「私は成長できる」と思うことが成功への鍵になりますと書きました。しなやかマインドセットを育て、苦手意識を持っていることと正面から向き合い克服するための努力をすることで、負のスパイラルを断つことができます。

1-6_しなやかマインドセットだと

私は心理学やコーチングで学んだことを多くの人に自ら伝えたいと思うようになりました。話すことに苦手意識を持っていましたが、しなやかマインドセットを意識して人前で話しをする努力をしました。講師になるためのトレーニングを受講して、声が小さいと指摘を受けたり、「あー」とか「えー」といった余計な言葉を入れる癖を注意されたりしながら、少しずつ成長しました。またボイストレーニングの教室にも通ってみました。3回通って特に必要ないと感じたので行かなくなりましたが、そのように色々と工夫もしながら努力を重ねました。そうしているうちに話す機会を少しずつ頂くようになり、下手なりにも人前で話すことが増え、結果として今では講師として人前で話しをするようになりました。ちなみに、今でも話し始めは緊張するので早めに笑いを取るといった工夫もしています。受講頂いている皆さまと一緒にクスッと笑えると一気に緊張感が和らぐことを経験しているからです。参考までにですが、私の場合は「せいや」と珍しい名前をしているので、自己紹介で「聖闘士星矢」をネタにすることが多いです。ネタバレとなりますが、すでにログミーさんによる書き起こし記事でネタバレしていますし、ネタバレしてても予定調和で笑いは取れます。

もちろん苦手なことを何でも克服すべきというつもりはありません。時間は有限ですし、また苦手なことばかりに目を向けるのは自己肯定感や自己効力感を下げる可能性もあるので良くないでしょう。ただし、皆さんの夢や人生の目的を実現するために、皆さんが目標を達成するために、苦手なことの克服が避けて通れない場合、苦手だから諦めるという選択ではなく努力して克服するという選択をした方が人生をより豊かにできると、私は経験から実感しています。私は心理学の研究や実践法、またコーチングで学んだことを伝えることで多くの人の役に立てると感じた時に、苦手だった人前で話をすることから逃げるのではなく克服する道を選びました。まだ道半ばと自分では感じていますが、その結果として日本ポジティブ心理学協会の講座やスクー授業、また企業研修で講師として登壇するまでになりました。

「自分を不幸にする自己暗示」をしていないか、自身に問いかけてみてください。そしてもし「自分を不幸にする自己暗示」していることに気がついたら、そこから抜け出してよりよい人生を送るための努力とチャレンジを積み重ねてみてはいかがでしょうか。

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