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あなたにとって私 ただの通りすがり 〜異邦人 久保田早紀〜

あの時ほんの一瞬時間を共有した人と会いたくなるときがある

連絡先も名前も知らない

ただ、顔とその人との一瞬の出来事だけは事細かに覚えている。

もう会えないことはわかっている。でも、どこかでまた会えるんじゃないかと期待している自分がいる

彼らは私のことを覚えているんだろうか

彼らにとって私はただの通りすがりかもしれない

でも、私は彼らのことを忘れはしないだろう。

いつか、偶然彼らが目の前にあらわれるのを

今日もどこかで待ち続ける。













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