性的な広告の規制に関する現状と目標
現在性的な広告については法的な規制がなく、各業界の自主規制にゆだねられています。
テレビや新聞、公共交通機関の広告などに関しては国から規制されなくとも、それぞれが広告の掲載基準を作成しきちんと自主規制がなされており、こどもを含む誰にでも性的な広告を見せつけられることはありません。(以下参考資料)
日本民間放送連盟 放送基準:https://j-ba.or.jp/category/broadcasting/jba101032
新聞広告倫理綱領/新聞広告掲載基準:https://www.pressnet.or.jp/outline/advertisement/
公益社団法人日本鉄道広告協会掲出基準:https://www.j-jafra.jp/standard/02.html
関東交通広告協議会 広告掲出審査基準:https://www.train-media.net/rule.html
なぜかインターネット広告の規制に関してのみ新たな問題かのように、表現の自由や経済活動の自由なので規制は難しい、という意見が聞かれますが、単純にテレビや新聞などのより公共性の高い広告媒体と比べてインターネット上は自主規制の基準がゆる過ぎる、ということが問題であるため、インターネット広告業界に性的な広告の自主規制の基準をテレビや新聞レベルまで上げて欲しいと考えています。
そのために新たに組合などを作るのではなく、既存の広告審査機構 JARO(https://www.jaro.or.jp)やインターネット広告に関わる企業の組合 日本インタラクティブ広告協会(https://www.jiaa.orghttps://x.com/kagawakyo)に、形骸化している素晴らしいガイドラインを見直し、きちんと審査して不適格な場合は規制を求める勧告を出すなどの対応をしてもらいたいと思っています。
国に求めることは、直接作品の良し悪しを判断すること(言論統制や表現の自由の侵害につながるとのご意見がある)ではなく、現在個々の企業にゆだねられているインターネット広告の自主規制のレベルを、テレビや新聞などのより公共性の高い広告媒体と同レベルまで引き上げるように勧告を出すなど働きかけてもらうことです。
つまりは自主規制にゆだねられているという点はかえることなく(インターネット上だけ新たに国が法規制をするのではなく)、自主的には進んでいない自主規制をより進めるよう働きかけてもらいたいと考えています。