2024/10/10(木)引退したはずやのにイギリスでまたスパイク履いてるやん。
レッドブルを片手に、大音量のヒップホップで気持ちを高ぶらせるバーミンガムのバス車内。
どんなゴールを決めようかと想像し、会場へ近づく景色を横目に胸が躍る。
ミズノの紐を強く結びユニフォームに袖を通した僕は、一礼してからピッチを駆け抜ける。
いつかの試合前のルーティーン。
あれ、一年前に俺って引退しなかったっけ。
サッカーに代わる夢中になれるものを探してイギリスに来たというのに、気が付けばまたスパイクを履いているじゃないか。
僕にとってのフットボール。
きっとそれは、観るものではなく、プレーするものなんだ。
また、シュートがゴールネットを揺らす、あの瞬間を追い求めて。
俺はサッカーが好きだ。