夫婦、もう一度心が通い合う瞬間
子供としては、
これだけは実現させたかったのかもしれない・・・。
「もう、私を解放して・・」と
父をつき離した母と
自宅に帰りたがっていたけれど、叶わず
現在、施設で暮らす父。
57年夫婦として寄り添った父と母。
私を含め3人の子供を育て
親としての役目は十分すぎるくらいに
果たしてくれた。
父が施設に入所した後、どんどん母親の病気は
クローズアップされていくかのように悪化した。
母の病気診断、自宅闘病から5か月目に入りました。
このところ、母の病状悪化スピードは増し、
在宅での医療と介護、仕事との両立は
「よくもってるよなぁ・・・」という
のが本音。
この「よくもってる」というのは、
母がまだ生きているということと、
介護する者が壊れずにいるということ・・・。
そんな中ですが、先日施設にいる父の
外出許可がおり、一時帰宅することが
できました。
もう一度・・・
夫婦の絆を互いに確認し、
母の手の温もりがあるうちに
父と母の手を繋がせたかった。
終わりよければすべてよし・・という
言葉がありますものね・・・。
互いの存在を認め、感謝と愛情の気持ちを
伝え合う機会を最後につくりたかったのだ・・・。
上部の写真はその時の
父と母の手を取り合う瞬間です。
この時、父はずっと泣きじゃくっていました。
人前で泣くような人ではなかった父。
自分をまとっていたプライドや頑なさ、
意地のようなものが全て削げ落ちたように
私には見えた。
まるで少年が母親恋しくて
素直に泣いているような
姿だった・・・。
父が、母の姿を見て驚き、
泣くのを我慢できないのも
仕方ない・・。
父の中にある母の記憶は
元気でまだシャキシャキしている姿しか
ないのだから・・。
それだけ母はこの短期間に変貌した。
介護する私たちもそれに伴い、
右往左往しながらの生活・・・。
ただ、大変ながらも
最近私の心の深く・・奥のほうに
じんわりとした広がりを
感じています。
それは、私がずっと
求め続けているものだ・・・。
経験の内在は、
言葉を交わさずとも
他者への共感と癒しをもたらす
のではないかと
私は思っている・・・。
アーサナを修練する時間は
このところ取りづらいですが、
私のヨガ修行は着実に
進んでいるのではないかと・・・。
父と母の最期。
私には姉と弟がいますが
きょうだいで助け合いながら
親の最期を見届けていく・・・。
私は、何か・・納得したいのだと
思う。
何を?
何をなんでしょうね・・(笑)
ただ、ここだけは
はずしたくないのでしょうね・・。
姉が一昨日の夜から泊まり込みで
母のところに来てくれているので
久しぶりにnoteを更新することが
できました。
最後まで長文お読みくださり
誠にありがとうございました。
追伸・・教室入り口のサルスベリが綺麗に咲いています。
夏の空には映えます・・・♪