秋を元気に過ごすための、夏の終わりの養生
冷たい物を飲食する機会が多い夏は、胃腸の不調が出やすい季節です。東洋医学では胃の不調は万病のもとと考えられており、冷たい物で胃を冷やすと、秋以降の体調にも大きく影響します。また、意外なことに、胃の冷えは呼吸器の症状とも関係していると考えられています。
冷たいものが呼吸器に影響?
肺の経絡はお腹から始まり、肺を通過して手の親指にめぐります。そのため、おなかを冷やすと、この肺の経絡を通じて、肺の働きも低下してしまいます。また、秋は肺を養うとよい季節であると考えられるため、夏の終わりごろからは冷たい物を控えめにしていきましょう。
夏の終わりからはサンダルと短パンはNG
気温の変化が激しい季節の変わり目は、冷えのぼせの状態になりやすくなります。そのため、夏の終わりごろからはサンダルや短パンはやめて、下半身を冷やさないようにしましょう。
季節の変わり目に二日灸
江戸時代には2月2日と8月2日にお灸をする、二日灸という風習もありました。貝原益軒著の『養生訓』では、2月と8月には脾胃を養うお灸をすすめています。
この2月と8月は旧暦なので、現代の3月や9月頃にあたり、体調を崩しやすい季節の変わり目にお灸で健康管理をしましょうということなのかもしれません。
『養生訓』にはこの時期にお灸をすべきツボがいくつか挙げられていますが、その中なら家庭のセルフケアで使いやすい場所を厳選しました。市販の台座つき灸でやってみましょう。
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