「歯磨きしているから大丈夫」じゃない!?
医科からのお口のケアの重要性発信
続きです。
「歯磨きしているから大丈夫」と考えている人も多いでしょう。
でも、歯周病菌が繁殖するのは、歯と歯茎の間の歯周ポケットです。
この奥にある歯周病の原因となるプラークは、歯ブラシで取り除くことは不可能です。
歯磨きだけでは、4割のプラークをみがき残していることが報告されています。
※日本歯科保存学雑誌48(2):272.2005
歯周病は、脳梗塞や心筋梗塞、アルツハイマー型認知症、大腸がんなどの原因にもなります。
歯周病に関連する全身疾患は実にたくさんありますので、口腔ケアをしないまま、食事や運動だけで健康管理はできないのです。
・流早産・低出生体重児
・動脈硬化(動脈瘤・脳梗塞・心筋梗塞)
・アルツハイマー型認知症
・糖尿病
・関節リウマチ
・掌蹠膿疱症
・食道がん・大腸がん
詳しくは
口臭編|医師が教える家族の「ニオイ問題」傾向と対策
https://wellmethod.jp/bad_breath/
自宅でできる口腔ケアには3つのステップがあります。
1. ブラッシング:歯磨き
2. フロッシング:歯間ケア
3. イリゲーション:水流洗浄
歯ブラシで歯磨きすることで、残るプラークは4割。
デンタルフロスや歯間ブラシを使って歯間ケアすることで、残るプラークは後2割。
そして、水流洗浄機を使って強力な水で洗い流すことで、残るプラークは後1割とされています。
※日本歯科保存学雑誌48(2):272.2005
水流洗浄機は、日本では馴染みはありませんが、高圧洗浄機の様な強力なジェット水流で、
歯と歯の間の食べかすや、歯周ポケット内の汚れやプラークを洗い流します。欧米では各家庭で一般的に使われています。
各家庭に1台は欲しいところで、私としても強くお勧めしています。
私は、デンタルフロス、ワンタフトブラシ、歯ブラシ、洗口液という順番でお口のケアをします。
朝起きたら、舌ケアは欠かせません。
皆さんの日々の習慣に、お口のケアを入れてくださいね!