見出し画像

電車で聞こえてきた会話です。

ご夫婦かな、「たまには二人で外出もいいね」なんて
話していらっしゃいました。

「このジャケット、格好良いね」と奥様。
嬉しそうな旦那様。微笑ましく見ていたら、
「痩せてる人だったら、もっと格好良いのに」と
奥様がもう一言。

黙ってうつむく旦那様。

確かに、旦那様はやせ型ではありませんでした。
でも、がっしりした、頼れそうな体型でしたよ。

「最近またちょっと太ったよね」
「肉ばっかり食べすぎなんじゃない?」
と、奥様は延々と話します。

唇を噛みしめている旦那様に、きづかないのかな。

きっと、旦那様の健康が心配だから
そういうお話しになったのだと思います。

でも、せっかく二人で、楽しく外出しているのに
今、言わなくても良いんじゃないかな・・・と
ちょっと悲しくなってしまいました。

言葉の選び方、言い方はとても大切です。
必要以上に傷付けてしまう場合もありますね。

先ほどの奥様も、心配している事が伝わる様な
言い方をしていたら…気まずくならなかったと思います。

健康を脅かすような太り方なら、注意が必要ですが、
少しぽっちゃりしているのは、その人の個性です。

何が好きで何が嫌いか。何が良くて何が悪いか。
その基準となる価値観は、人によって違います。

自分の好みや考えに合わないからと言って、
相手を責めて良いわけではありません。

「みんなちがって、みんないい」のです。

もし、どうしても気になるようでしたら、
相手を責めない言い方で、話し合いましょう。

「最近、私も太ってきちゃったな。一緒にダイエットしようか」
「ちょっとだけ痩せたら、もっと格好良くなるよ」
「あなたの健康が心配だから、食事に気をつけようね」

言葉に愛を込めることを忘れずに。

そして、思いついた事をポロっと口にする前に、
これ、今じゃないとダメかな?今言う必要あるかな?
と一度考えるクセを付けましょう。


また、腹が立っていると、つい過去の過ちを
芋づる式に引き出して、延々と文句を言ってしまいますが、
これは絶対にNG!です。

今起きている事だけを、ひとつずつ。完結に。

相手もあなたの言動で、我慢している事があるはずです。
自分が言われたらどう思うか、考えましょう。

相手の気に入らないところ・好きなところ、
自分の気に入らないところ・好きなところを書き出し、
客観的に見つめるのもおすすめです。


今直してもらわないと、大問題になりそうな事、
もう一緒にいられない様な事だと思うなら
きちんと話し合いの場を持ちましょう。

それ以外は、その人の個性、愛嬌です。
自分と全く同じ考え方の人は、まず居ませんから。

人との違いを楽しみ、愛することを学べたら
明るく、素敵な人生になると思いませんか?


言霊(ことだま)とも言いますが、
言葉には、その人の想いやエネルギーが宿ります。

「どうせ」「でも」「~のくせに」等を口癖に
人の欠点や不満など、ネガティブな事ばかり口にしていると
自分のまわりのエネルギーも濁り、滞ってしまいます。

文句を言ってしまったら、同じ分だけ褒める。
自分が口にする、言葉のバランスを考えましょう。


人の良いところに気付いたり、小さな幸せを発見したり、
ポジティブな言葉を意識的に口にするように、習慣づけましょう。

いいなと思ったら応援しよう!