『かぜつよ』
「風強」
こんなときには
漢字の服を吹きとばして
ひらがなを露出させたい
「かぜ、つよ」
そう、家のなかでわたしがつぶやくと
「ぴぴぴぴぴぴ」と
庭から鳥語が聴こえてきた
あまりの「かぜつよ」のせいで
「とりなき」が、おおげさだ
「かぜよわ」のときは
「ぴりぴりぴり」
「かぜつよ」のときは
「ぴぴぴぴぴぴ」だ
「ふーぼーふーぼー」
きょうの「かぜおと」は「ふーぼーふーぼー」だ
お、それに、オートレースのバクオンもにぎやかにからんできた
「ふーぼーふーぼーぶうううううんぴぴぴぴぴぴ」だ
はあ、起きますか
めざましが、かまびすしい
「ふーぼーふーぼーぶうううううんぴぴぴぴぴぴ、へっくしょん」になった