過去への憧れ
映画「Midnight in Paris」
この映画では過去への憧れを描いていた。
過去への憧れはどうしようもない。皆さんにもあるだろう。
それも、生まれていない過去に。
僕が見た数少ない映画に限った話で言えば、過去は尊敬を持って描かれている。そして、それを見る人々は憧れる。
こんな時代を生きたかった。と
僕は、20代だ。メディアはどんどん分散していき、プライベートはどんどん共有されていった。
だからこそメディアが分散していない、プライベートが生まれる時代に憧れる。
分散していない分、クソみたいに汚れた部分は多くある。
どうしても綺麗な部分を見て、それを全てだと思いたくなる。今の時代では成し遂げられないスケールに憧れる。
例えばライヴエイド(LIVE AID)
「1億人の飢餓を救う」というスローガンの下、「アフリカ難民救済」を目的として、1985年7月13日に行われた、20世紀最大のチャリティーコンサート。(Wikipedia)
このコンサートがアフリカに何かいい影響を及ぼしたのかは、現状を見ればわからない。
ただ、TVが唯一の情報源だったことによって
何億人が同じ方向を向いたか。
ただの綺麗事だが、どうしても憧れる。
みんなが見るしかない環境がそこにはあった。
だからこそできたこと。
みんなが同じ方向を向く事には意味はない。でもそこにどうしても意味を感じてしまう。
チャリティなど、どうでもいい。
ただ、この規模感を持ったイベントはもう出来る気がしない。だからこそ羨ましい。
ライヴエイド自体のDVDで、その熱気の一部を感じ取れるかもしれない。ボヘミアン・ラプソディでその一部を感じ取れるかもしれない。
でも、その時の興奮を、何かが変わるかもしれないという空気感を今では味わえない。
味わえないからこそなのだが。
書いていて
ちょっとはポジティブになろう。
この様な体験は受け身の体験。黙っていても体験できたこと。
過去にうだうだ言ってもどうしようもないので、やっぱ自分で取りにいかなければいけない。
主体的に関われる確率は「過去」に比べて、ぐんと高くなっている。関わり方は多分、
正しい方向性を持ってもがく。
主体的に関わることができれば少しは満たされるかな。でも、人間は欲深いから満たされないんだろうな。
そんなこんな言っていると20代はあっという間らしい。
20代は贅沢だ。いつの時代も。