子どもが育つ地域をつくる ー20年続く遊佐町少年議会ー
1,青年団活動の経験が底流に
山形県最北の町、遊佐町。日本百名山のひとつ、鳥海山に抱かれるこの町はいま、若者によるまちづくりの取り組みで熱い視線が注がれている。遊佐町少年議会がそれだ。遊佐町の中高生が「少年町長」と「少年議員」に自ら立候補し、中高生全員が直接投票で選び、少年議会を構成する。少年町長と少年議員は、遊佐町の若者の代表として政策を審議、年45万円の予算で政策を立案、実行するというものだ。
遊佐町少年議会は、2003年に当時の町長である小野寺喜一郎さんの発案で設