「第二弾 大豆の刈り取りと莢ちぎり」 第8回GO-EN活動報告
先日12月16日(土)に菜園生活かぐれさんで、第二弾の大豆の刈り取りと莢ちぎりを行いました。
寒空の中乾燥させた大豆を刈り取り、作業場にてみんなで会話を愉しみながら莢ちぎり。みんなで談笑しながら作業をすると山の様に積まれていた大豆も気づけば莢だけに。
莢取りが終わった後は、実成の莢だけを選別するために昔ながらの箕(み)を使って選別作業。箕の上で莢を満遍なく広げながら、自然の風を利用して殻だけを飛ばすという方法。一見簡単そうに見えて実際やってみるとこれがなかなか難しい、、いとも簡単にこなすお母さんに脱帽です。
また昔の農家では風を利用した農機具のひとつとして唐箕(とうみ)と呼ばれるものも活用されていたそうですが最近は見かける機会も減ったそうです。
そして最後は莢から取った大豆を篩(ふるい)にかけて選別を行います。
これも手作業でひとつずつ虫食いや腐敗した部分が無いかなど注視して行います。選別された良品の大豆は丸々として綺麗に輝き宝石の様です。また見た目は不良の大豆であっても、味噌や醤油などの大豆加工品にすることでもちろんおいしく食べられます。
一粒の大豆を植えてから約半年、大豆が出来るまでの工程を一通り実体験すると、改めて国産大豆生産に掛かる手間や時間そしてコストを理解し、国産大豆の真の価値を理解することが出来ます。
しかし私たちが日頃から手にするスーパーの大豆加工品(醤油・味噌・納豆など)に目をやると元の大豆の形さえイメージできない輸入大豆から出来ています。加工品であれば選別の手間をかけずに大量生産したものでコストダウン出来るからです。物価高のこの時代、家計をやりくりする為に少しでも安い食品を手に取りたくなるのは決して悪いことではありません。
では私たちがこれから日本国内で国産大豆普及に改善していけることはどういったことなんでしょうか。コストダウンに繋がる生産方法の確立? 国産大豆の価値訴求に繋がる販売活動やプロモーション方法? 国産大豆の栄養価や安全性の教育普及活動? 答えは一つでは無く無限大にあると思いますが、この畑を通して少しでもそういった食料自給率の課題について触れて考えることから始めてみることが一歩目に繋がるかもしれません。