歌川広重の江戸百景
ーきちんと本を読む時間を持とう、と思ったのでした。
きちんと、というとなんだか堅苦しいけれど、要するに「ながら読み」をしないということ。
動画も音楽もひとまずストップし、スマホを置いて、コーヒーとチョコレートをお供に「読む時間を味わう」こと。
本を整理したことがきっかけとなって、買っただけでほとんど手付かずだった絵の資料や写真集、画集、雑誌が結構な数にのぼっていたことに気付きました。小説もいくつか積ん読状態になったままです。
どれもいい本で、しっかり紙の本で味わいたいと思ったから購入した本たち。
今日は「広重−名所江戸百景−」を通読。
刷りの技法についての簡単な解説も付いていて、とても読みやすく楽しい本でした。
解説がなければ気付けない「木の目摺り」や「あてなしぼかし」の空間演出や奥行き。
改めて、カーンと抜けるような気持ちのいい広重の構図が、私はとても好きだということの再認識。
初めて好きになった絵との再会。
改めて好きになった絵…
ちなみに初めて広重の絵を「好きだ!!!」と感じたのは「真崎辺より水神の森内川関谷の里を見る図」という窓辺から梅が可憐に覗いている絵との出会いでした。場所は江戸東京博物館のお土産物コーナーだった気がします。
まっさきあたりよりすいじんのもりうちかわせきやのさとをみるず。
長いタイトルですが、良ければ検索してみてください。
こちら、手に取りやすいサイズながら印刷もきれいで、とても読みやすい良い本でした。
各ページに小さく現在の写真とマップが添えられていて、ちょっとした旅気分も味わえました。
暮れなずむ鉄橋。
行き交う車に帰路を急ぐ人の温度を感じて、なんだか温かい風景だなぁと勝手に思いました。
そこにあるのはきっとただの日常でも、その日常こそが愛おしいのだと思います。
今日も読んでくださりありがとうございました。
あなたもどうか暖かい夜を🌙
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