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「腰部の筋を触診する その2」#書く習慣86
日々の診療お疲れ様です。TROT(トロット)です。
前回の腰部触診に続きまして第2弾を行なっていきたいと思います。
前回のまとめはこちら。
大臀筋
浅部線維
起始:腸骨稜、PSIS、腰背腱膜、仙骨・尾骨
停止:腸脛靭帯
深部線維
起始:腸骨外面で後臀筋線後方、線結節靭帯、中殿筋の筋膜
停止:大腿骨臀筋粗面
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作用:
①ハムと協同して股関節の伸展と外旋
②大腿骨固定下では骨盤後傾に関与する
③大臀筋の上方線維は股関節伸展+外転作用を有す
④大臀筋の下方線維は股関節伸展+内転作用を有す
⑤歩行周期の踵接地時によく働く
触診方法:患者伏臥位に行う
・ハム抑制のために膝屈曲位にて股関節伸展運動を行う
(骨盤の前傾運動による代償運動に注意する)
上方線維の触診
①膝屈曲+股関節伸展+内転位で保持する(PSISから腸骨稜部に指を当てる)
②股関節の外転運動を反復収縮させ収縮を触診する
下方線維の触診
①膝屈曲+股関節軽度伸展+外転位で保持する
②股関節の内転運動を反復させ収縮を触診する
中殿筋
起始:腸骨外面の前臀筋線と後臀筋線の間
停止:大転子の外側面
作用:
①股関節の外転筋
②骨盤を水平に保つ作用
③中殿筋の前方線維は外転+屈曲+内旋作用を有する
④中殿筋の後方線維は外転+伸展+外旋作用を有する
触診方法:患者側臥位にて行なう
前方線維の触診
①下方の脚は屈曲し、上方の膝は90°屈曲、内外転0°、軽度伸展の位置で保持
②大転子前方に指をあて、股関節屈曲運動を指示し触診する
後方線維の触診
①下方の脚は屈曲し、上方の膝は90°屈曲、内外転0°、約45°屈曲した位置で保持
②大転子後方に指をあて、股関節伸展運動を指示し触診する
(通常は後方線維の方が多く触診できる)
梨状筋
起始:仙骨前面
停止:大転子の先端の後縁
作用:股関節の外旋筋(上方に位置するため外転作用も持つ)
触診方法:患者は伏臥位とする
①大転子の近位端に対し指を当てる
②患者は膝90°屈曲位で保持し、股関節の外旋運動を自動介助で反復させ収縮を触診する
今日ニュースを見ていたらこんなニュースを見つけました。
「施術の効果を感じない…」
評価や技術によって確かにその言葉を患者様からいただくことはあります。
ただ、そこから、再評価をして仮説を立てて、検証していろんな角度からアプローチをしないとそこからの成長はありません。
漫然と治療にあたることがないように自分も院内のスタッフにも注意をしないといけませんね。
そのための基礎力向上に役立てば幸いです。