【エッセイ】 元カープ栗原選手との思い出
「カープの4番」
そう聞いて思い浮かべるのは、最近なら鈴木誠也選手、往年のファンなら山本浩二選手だろうか。
2007年の秋だったか、大型雑貨店で買い物をしていた時、ふと目をやると、ひときわ体の大きな男性が。
なんと、当時カープの主力として活躍していた、栗原健太選手だった。
その年のシーズンを終え、家族とプライベートを過ごしているところに声をかけるのは、マナー違反だと頭ではわかっていながら、「サインがほしい」という欲求をどうしても抑えられず、気づけばペンと紙を手に、栗原選手へ突進している私がいた。
左肩に子どもを抱えながら、右手で書いてくれたその時のサインは、私の宝物となり、今も玄関に飾っている。
そんな栗原選手も、怪我に泣かされ、カープが25年ぶりに優勝した2016年のシーズン前に楽天へ移籍した後、現役を引退。
現在は、中日のコーチをしている。
月日は流れても、思い出は色褪せない。
私の中で栗原選手は、いつまでも「カープの4番」である。
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