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ネガティブな私が救われた
介護という仕事を始めてから、1年半ほどが経ちました。1年半経った今でも、ご利用者から直接「ありがとう」と伝えてもらうと凄くやりがいを感じます。「ありがとう」と伝えてもらう事で自然に笑顔になれたり、次の仕事も頑張ろうと思える事が私のやりがいに繋がっています。
私はご利用者の中でも日頃からコミュニケーションを多くとっているA様という女性の方がいます。A様は、認知症がある方なのですが、凄く心の綺麗な方でいつもたわいもない会話をよくしていました。
先日、私はご利用者に関係する事故に直面し、その後から少しずつ「この仕事を続ける事が出来るだろうか」と感じるようになっていました。
初めて真剣に仕事をやめようかなと考えていた時に、A様が背中をポンと叩いて「私あんたがおらんくなったら嫌やで。こんなに信用している人おらんもん。」と言われました。突然の事だったので、A様に「急にどうしたんですか。」と聞くと、「急にあんた辞めるんちゃうかなと思ったんよ」と言われました。A様は、その時笑いながら仰られ、冗談のつもりだったのかもしれません。
いつも、「銀行にお金預けてくれたか」やおやつの時間は「このおかきあんたの為に置いといたで」など、普段からは考えられない突然のA様の言葉にネガティブな気持ちが続いていた私は凄く救われました。
私がA様に救われたように、介護の仕事をしている人としてご利用者に笑顔をたくさん届けたいと思いました。人と人とのつながりを大切にしながら、この仕事を自分が納得するまで続けていきます。
特別養護老人ホーム 清華苑
日置美亜