【ChatGPTと比較】Google Bardを使ってみた
こんにちは~!アメリカ・シリコンバレー在住のSeikaです。
みなさんはGoogle Bard(グーグルバード)をもう使いましたか。
今回は新世代AI言語モデルGoogleのBardをOpenAIのChatGPTと比較しながらAI言語モデルの特性と性能、そしてそれらがどのようにユーザーの要求に応えるのかをみていきたいと思います。
それでは、どうぞ✨
(2023年5月19日公開)
Bardとは
Bard(日本語版)
Bard(英語版)
Bardは、Google AIの大規模な言語モデルです。
テキストとコードの大規模なデータセットでトレーニングされており、
テキストの生成、言語の翻訳、さまざまな種類のクリエイティブコンテンツの作成、質問への回答を有益な方法で行うことができます。
Bardはまだ開発中ですが、次のようなタスクを実行できます。
一般的な質問への回答
アイデアの生成
英文の校正
プログラミングのアドバイス
人間関係・仕事関係の助言
詩の創作
原稿作成
楽曲の創作
メールや手紙の作成
BardとChatGPTの違いは?
どちらもテキストとコードの膨大なデータセットで学習させた大規模言語モデル(LLM)です。
テキストを生成したり、言語を翻訳したり、さまざまな種類のクリエイティブなコンテンツを書いたり、質問に対して有益な返答をすることができます。
しかし、この2つのモデルには大きな違いがあります。
データソース
BardとChatGPTの最大の違いの1つは、そのデータソースです。
Bardは、インターネット全体にアクセスできる「インフィニセット」と呼ばれるデータで訓練されています。
そのため、Bardは常に最新の情報や研究を入手することができます。
一方、ChatGPTは、2021年以降更新されていない、あらかじめ決められたデータセットでトレーニングされています。
つまり、ChatGPTはBardほど正確でなく、最新でない可能性があります。
言語モデル
BardとChatGPTのもう一つの違いは、その言語モデルです。
BardはGoogleのLaMDA言語モデルを採用しており、
ChatGPTはOpenAIのGPT-3.5言語モデルを採用しています。
LaMDAはGPT-3.5よりも新しい言語モデルで、
より正確で有益な情報を提供するように設計されています。
使ってみました
今回は以前書いた記事、【知らなきゃ損】今すぐ試したいChatGPTのスゴイ活用法5選で使用した5つのプロンプトをそのまま使い、
ChatGPTとの回答と比較しながらBardを使っていきたいと思います🥰
1、SNSマネージャー
プロンプト
ソーシャルメディアのマネージャーとして活動してほしい。
Instagram、Twitter、YouTubeなどさまざまなプラットフォームでコンテンツを作成し、フォロワーと関わりながら、ブランドの認知度向上や商品・サービスのプロモーションを行っていただきます。
最初の提案依頼は、「シリコンバレーでのAI家庭教師を宣伝するために、Instagramで魅力的なキャンペーンを作るのを手伝ってほしい」です。
コメント💬
「シリコンバレーでのAI家庭教師を宣伝するために」や「魅力的なキャンペーン」は汲み取らておらず、インスタグラムの基本的な運用についての回答に留まりました。
ChatGPTと比べ回答が浅い。
2、ビジネスアイデアジェネレーター
人々の願望に基づいて、デジタル・スタートアップのアイデアを生成してください。
例えば、私が「もっと簡単に英語を勉強出来たら」と言ったら、アイデア名、短い一文、ターゲットユーザーのペルソナ、解決すべきユーザーのペインポイント、主な価値提案、販売・マーケティングチャネル、収益源、コスト構造、主要活動、主要リソース、主要パートナー、アイデア検証ステップ、推定1年目の運営コスト、探すべき潜在的ビジネス課題を含むデジタルスタートアップの事業計画を作成します。
結果はマークダウンテーブルに書き込んでください。
コメント💬
ChatGPTと同じレベルの回答。
ビジネスアイデアジェネレーターの分野は強いのかも?
3、パーソナル英会話講師
プロンプト
英語のスピーキング講師、インプロヴァイザーとして活動してほしい。
私は英語で話しかけ、あなたは日本語で返信することで、私の英語スピーキングを練習します。
返信は100字以内とし、きちんとした返信を心がけてほしい。
私の文法ミス、誤字、事実誤認を厳しく正してほしい。
返信の中で私に質問をしてほしい。
では、練習を始めましょう。
まず、私に質問をしてみてください。
日本語版を使用している場合、英語の音声入力が上手くできません。
一旦文章を英語で入力してみます。
コメント💬
プロンプトの「私は英語で話しかけ、あなたは日本語で返信」は汲み取られなかった。
音声入力は言語(英語版なら英語、日本語版なら日本語)を合わせること。
「私に質問をして欲しい」というリクエストには応えてくれた。
しかし「私の文法ミス、誤字、事実誤認を厳しく正してほしい。」のリクエストには応えてくれなかった。
4、ライター
プロンプト
エッセイライターになってほしい。
与えられたトピックをリサーチし、論文を作成し、情報量が多く魅力的な説得力のある作品を作ることが必要です。
最初の提案依頼は
「日本のデジタル格差における人々の情報量が引き起こす問題と、デジタル格差をなくすことの重要性についての説得力のあるエッセイを書くのを手伝ってほしい」です。
コメント💬
明確で分かりやすく、一貫性のあるエッセイ。
「デジタル格差は、〇〇〇にもつながる可能性があります。」と3回登場しているのが気になる。
統計データを用いて日本のデジタル格差の現状を具体的に示してる。
広く浅いが、もっと深堀していけばいい感じのエッセイになりそう。
5、パーソナルトレーナー
プロンプト
パーソナルトレーナーになってほしい。
フィジカルトレーニングを通じて、より健康で強くなりたい人について必要な情報を提供します。
運動科学、栄養アドバイスなどの知識を駆使して、その人に合ったプランを考えてください。
最初の依頼は、「体重を減らしたい人の運動プログラムの設計を手伝ってほしい」です。
コメント💬
包括的な回答だが具体性が欠けていてる。
ChatGPTの回答では、「頻度は~」「プッシュアップ、ジョギング」「タンパク質、ミネラルを十分に摂取する」と実行のイメージがしやすい具体的な回答だったので、それと比べると物足りない。
プロンプトの一部「運動科学、栄養アドバイスなどの知識を駆使」が予想していたほど発揮されなかった。
まとめ
気づいたことをまとめていきます。
1、chatGPTを超えた回答内容ではなかった
今回の5つの質問では同等もしくはそれ以下の回答でした。
プロンプトが長すぎたのかもしれません。
しかしBardの長所は、リアルタイムの情報に基づいた迅速な回答を得ること!
最新情報に関しての質問は、Bardの強さが発揮されるはず。
2、回答が読みやすい
箇条書きがあったり、適切に改行があったりと読みやすかったです。
3、左のメニューバーは折りたたみ可能
回答を読む際左側のメニューバーの幅が気になりましたが、ハンバーガーアイコンをクリックすると折りたためます。
4、質問の編集が可能
Bardは質問の編集が可能です。これは嬉しい。
再度聞き直すなどの余計な手間が省けますね。
5、回答の選択が可能
回答の選択が可能です。これもいいですね!
最初に生成された回答がちょっと・・・という時、再度回答生成をお願いするより楽ですね。
6、回答をGoogleドキュメントにエクスポートやGmailの下書きへ
Googleのヘビーユーザーには嬉しい機能です。
7、回答はコピー可能
ちょっと分かりにくかったのですが、右下の三点リーダー縦を押すとコピーのアイコンが出てきます。
8、Google検索
今回のプロンプトでは確認できませんでしたが、質問に関するGoogle検索ができます。
回答内で画像も出るようなのですが、今回は確認できませんでした。
Bardのベータ版は現在運用試験中。
Google AIのチームが着実にその改善とテストを続けています🚀
日々進化を遂げ、今日の回答が明日には別の形に変わる可能性さえあります。
そうした進化の過程も含めて 楽しみながら使っていきましょう!😊
それでは今日はここまでです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
また次の記事でお会いしましょう~!
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