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風と繊月 《詩》

「風と繊月」

風と繊月 

ふたつの夜

溢れる想いは言葉にならず

儚く揺れた 

月影囁くあの日の詩


心に閉じ込めた文字を
独り静かに指先でなどる


遥か遠くに見える星

それでも 

あの火は消える事なく


小さく瞬く時を待ち見上げる夜空

春を待てずに花となり

想いの蕾を胸に抱く

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