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不死の詩 《詩》

「不死の詩」

真夜中過ぎの柔らかな暗闇

ふらふらと揺れる 
発熱に近い温もり

君は不死の詩を歌う


床の上に脱ぎ捨てられた
僕等の衣服に
月が濡れた光を注いでいる

夢想 想像力 妖精の翼

自らの妄想の図柄を
君の中にある宇宙に描く

君の持つ生身の魔法が 一欠片 
甘く割れていく

月に打たれた音叉の音に
耳を澄ませた

ふたりの唇が触れた時 
君は花となり鮮やかな蕾を開く

僕は不死の詩を歌い 
永遠を約束する

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