月に行った猿 《詩》
「月に行った猿」
赤色灯がクルクル回る
ロケットに乗せられて
夜空に輝く月に行った
僕の名前はジョージ
悪戯好きの雄猿さ
皆んなは月に住めないって
言ってたけどさ
空気や水が無いのは
月の表面だけなんだよ
知ってた
1番大きなクレーター
それが目印
そこには秘密のスイッチがあって
そのボタンを押したら
扉が開くんだよ
中には
大きな鉄格子があって
僕等を守ってくれるんだ
月に行ったら左の手首に
赤い刺青入れてさ
月の住人の証にするんだよ
カッコイイね
中には水も空気も食い物も
たっぷりあって
冷暖房完備 最高さ
土曜の夜はロックンロールナイト
地下のクラブで踊り狂う
地球じゃあ
とても考えられないよ
こんな生活
楽しいよ
君もおいでよ
この星に
皆んな一緒さ
誰も君の事を
ロクデナシだなんて呼ばないからさ
監獄と言う名のこの月へ
Photo : Free Pic