黒い猫 《詩》
「黒い猫」
タイツを履いた黒い猫
悩ましく腰をくねらせ手招きする
開け広げた胸の谷間と膨らみ
企みに満ちた誘いの吐息
誰とでも寝る様な女
ピンヒールで男の心に
風穴開けて知らない素振り
お前の望みなら
何でも叶えてあげるから
両手を後ろ手に縛り
目隠しをする
底の無い暗闇に落ちて行く様な
恐怖と快楽を一度に下さい
そんな言葉を吐き出し
貪り尽くす
誰一人
愛する事の無い黒い猫
朝日がお前の歪ん顔を映し出す
Photo : Free Pic
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