rob 奪い取れ 《詩》
「rob」
今日も目をギラつかせ
奴から何を盗もうか企み立てて
成金上がりのBMWにスプレー吹きかけ
底辺堕ちたらそれまでか
ずっと下見てたら
浮かんできたぜ
ニヒルな笑みが
あんたのその才能
ただ羨ましかった
ただ手に入れたかった
月に手を伸ばすななんて俺には通用しない
そんな戯言
腰抜けだけに吐きな
あんたの背中に
いつか必ず指先だけでも触れてみせる
そこからが本物の俺
贋物なんかじゃねぇ
俺の強み?
無能だからこそ無謀が出来る
失うものなどありゃしない
怖いもの?
それは自分を言じられなくなる事だ
Sham
「奪い取れ」
猿芝居はもう飽きたんだ お前の事なんて知らねえよ
生きてるのは そんなに楽しいか
何だ其の嘘 誰に言ってる 結構は自分に付いた嘘だろう
俺を誘い込むのはやめてくれ
偽りのベッド 飾り花 お前が行ける天国なんて何処にも無い
もし行けたとしても其の天国とやらには
誰も居ない お前 独りぼっちだ
俺達の時をひとつに結んだ 解けない様に強く強く
心に小さな明かりが灯り始める
ときめきを信じた 押し寄せて来る此の想い
お前だけに 離したくない
空には上弦の月
あの日 お前にもらった一輪の花を胸に抱いて
天使と悪魔は俺達の直ぐ傍に居る
色褪せた飾り花 僅かに差し込む月明かり
心の無い優しさと敗北に似た風
生きたくても生きる事が許されなかった彼奴と
死にたがりの死ねないあの娘と
勝ち目の無い愛の言葉が刹那に鎮む
奪い取れ 何もかも
首無し地蔵に添えた赤い薔薇
Seiji
「rob」
捧げた薔薇を咥えたイカれた天使
彼奴の正体を暴いてやるよ
綺麗事塗れの手垢つきBGM
聞き流すにはウザったいもっと腹に響く音をくれ
抱いた天使は朝の光で露わになる
穢れた札束胸元挟み微笑んだ
あれはいつかの彼奴の女
奪われたなら奪い返す
それがこの世の掟
知らねえなら口挟むな
何時でも並べらる無限の優しさは自己愛主義者の常習犯
マリアの面を外したら悪魔が舌を出し
本音と建前を教えてくれる
騙されるな
何時でも目を見開いて
耳を澄ませ
脳内を覚醒させろ
奪われた道ならお前が切り開け
その後に道は必ず続いて行く
Sham
collaboration : Sham
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