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十字星 《詩》

「十字星」

些細な事で不安になって 

背中合わせの夢を見る

こんなに近くに居るのに

白い月明かりが
映し出した僕の苛立ち 


夜明けの足音 

クーペのルーフに 

指先で書いた別れ言葉


多分 ジェラシー 
タキシード色の夜


心配は要らないよ そう囁いた

首筋の髪を掻き上げる仕草

言葉とは裏腹なその唇


きっと気まぐれ 

夜空に浮かんだ十字星

約束ね 約束だよ 


愛されていたい それだけなのに

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