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太陽と月の詩 《詩》

「月と太陽の詩」

裸で生まれてきた月が
真夏の朝を想う時

星空の淵に明日の君を想う僕が居る

まだ残ってる 

心の何処かに純粋な欠片

だって此の気持ち 君を求めてる

小さな瓶に

太陽の光を閉じ込め透かして見た

其処には髪を切って微笑む
君の顔が見えた

魔法なんかじゃ無いよ


ドーナツをふたりで食べよう

僕が端っこを食べるから

君に1番美味しい真ん中をあげるよ

そう言った僕に 

君は笑いながら意地悪…そう答えて

無造作にドーナツを2つにちぎった

そして歪な形にちぎれた
小さい方を僕に差し出す

僕は君の真似をして
意地悪…そう言って笑った


羽根のペンを贈るよ 君の誕生日に

これからも 
君が書き続けて行ける様に

僕は君の隣で太陽と月の詩を歌う

「太陽と月」

其処に太陽が居て 月が居る

狂うくらいの女の臭いとか

明日の荷物の中に

君の名前を見つけた

愛について上手く話そうとすると
直ぐに夜が来て

ドアの向こうには朝が立っている

小さいけど大切な言葉

綺麗な色の間をすり抜けた

ちょっと格好悪いけど 
やっぱり今も君を想ってる


上手く眠れない夜には

君の声が聞きたくなって

電話を握りしめ 

あてもない夢を見る

僕等は言葉で何度も確かめ合う


歪な夜の頼りない月

夜と朝が入れ変わる一瞬に見える色 

太陽が溢れる音

未来を見る時 其処には君が居る

太陽が居て月が居て 

Photo : Seiji Arita

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