水平線 《詩》
「水平線」
果てしない偶然性が積み重なり
今が形成される
理論や整合的な説明は出来ない
全ては其の偶然性に支配されている
其れを必然と呼ぶのかもしれない
其処には
言葉に出来る何かは存在しない
言葉に出来ないものの中に
潜む自己規定
幾つかの街が通り過ぎ
鏡の中にお前を見る
深い夜と静けさが永遠に続き
時を刻み命と死が交差する
誰にも
解き明かせない唯一が此処にある
俺とお前と
そして夜 今が永遠に続く
静寂が沈黙が永遠に続く
お前の海を待っている
水平線の向こうに俺が居る
どうしようも無く愛おしい