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銀河鉄道を待つ夜 《詩》
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「銀河鉄道を待つ夜」
雲が低く流れ
山肌を静かに湿らせている
細かな緊張をはらんだ空気が
其処に渦巻く
星降る夜に
ひとりの少女が夢を見た
矛盾と悲しみに満ちた夢を見た
其の悲しみの中に美しさと静けさを
読み取る事が出来るのは
きっと
少女と同じ境遇を持つ人に限られる
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長期的に服用している薬が
時間が経てば経つほど
だんだんと効かなくなって来る
乱雑な
現実的要素で塗り固められた壁
銀河鉄道を待つ夜
孤独 孤立 其の満たされない全て
夢を見る様に詩を書き続ける
その夢は願い事に等しい
少女の伸ばされた手を
決して離しはし無い
夢だけど夢じゃ無い
僕はそう静かに囁いた
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