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朧月 《詩》

「朧月」

愛した時間 
日々の中にお前は今も居る 


やけに高く昇った月


酔えない夜に夜行列車の音

お前の罵倒した俺は
無様に影を探してる

黙り通した夜明け前


噛み砕いて吐き出した

馬鹿に付ける薬無し


堕落が折り重なり崩れて行く


忘れる事すら出来ずに

孤独に縛られ
想い出の中 
あの日のお前を抱きしめる


風にさらされ消えそうな朧月

Photo : Seiji Arita

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