フルムーン 《詩》
「フルムーン」
何も聞こえない
胸の谷間その温度
だらしなく撒き散らす吐息
終わらないキス
舌を絡めた いつまでもずっと
あの娘の唾液
描いた束の間のフルムーン
揺らぐ光 噛み砕く真夜中
背徳を隠す黒いストッキング
味わう様に
ゆっくりと破ってゆく指先
何も見無くていいさ
言葉も要らない 全部知ってる
粘膜と舌と
絡み合う熱が背骨を貫く
全てが終わり
何もかもが終わらない
満月を抱いた夜空
Photo : Seiji Arita
「フルムーン」
何も聞こえない
胸の谷間その温度
だらしなく撒き散らす吐息
終わらないキス
舌を絡めた いつまでもずっと
あの娘の唾液
描いた束の間のフルムーン
揺らぐ光 噛み砕く真夜中
背徳を隠す黒いストッキング
味わう様に
ゆっくりと破ってゆく指先
何も見無くていいさ
言葉も要らない 全部知ってる
粘膜と舌と
絡み合う熱が背骨を貫く
全てが終わり
何もかもが終わらない
満月を抱いた夜空
Photo : Seiji Arita