45回転のアドバイス 《詩》
「45回転のアドバイス」
世界を憂う優しい言葉とか
甘く溶ける様なセリフだとか
君と手を繋いで
並んで歩いた事だとか
狂いそうだぜキャプテン
破滅的デザインを施された街に
限りなく醜悪な看板が立ち並ぶ
其の空間は想像力が
想像力である事を停止し
放棄している様に見えた
吐き気がする様な
キャラクター構成の一端が押し寄せて来る
45回転のアドバイス
いつも同じところで針が飛び
繰り返す
わかってるよ そんな事くらい
僕等には
どうやら愛とSEXが足りないらしい
思い出してごらんよ
出逢った時の事を
ふたりの言葉は夜空に輝く星になり
僕等の時間を止めた
あの日の事を
ふたりは小さな船に乗った夢を見た
海図無き航海
約束の星が僕等の道導
そして僕は愛の歌詞を書き始めた
君だけの為に