seiji_arita

Poetry does not die

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恐竜の森 《写真》

Photo : Seiji Arita

seiji_arita
23時間前
110

彼女はレゲエしか聴かない 《詩》

「彼女はレゲエしか聴かない」 一晩中降り続いた雨が 何も無かった様に止んだ朝 近づいて行く様で遠ざかる夢 色褪せた目の前の景色でさえ 愛して行くと誓うから  僕…

seiji_arita
1日前
97

モンブラン 《詩》

「モンブラン」 ひとつの生き方を提示する様に 月の周りに虹の様な輪が見えた 何年も前からの 夏の幻影を見ている様だった 無価値で道徳心の欠片も無い 侮蔑された夜…

seiji_arita
2日前
137

STAY GOLD 《詩》

「STAY GOLD」 僕等は夢の中で生きている いつも どんな時でも一緒だった 本当に不器用だよな お前は  わかってるよ 機械的に暗記された即効性と 功利性志向に塗り…

seiji_arita
4日前
173

スリム•シェイディ 《詩》

「スリム•シェイディ」 本物のスリム•シェイディは 立ち上がってくれよな ごく普通の俺なんて 誰も見たくないだろう だから俺は奴を創り出したんだ  偽物なんかじ…

seiji_arita
5日前
102

反社会的文士 《詩》

「反社会的文士」 特に希望も無く絶望も無く 目の前にある景色を見ていた 僕が世界を無視するのと同じ様に 世界もまた  僕を無視し続けている 何も無いところから 架…

seiji_arita
6日前
135

六畳一間のドンキホーテ 《詩》

「六畳一間のドンキホーテ」 満たされないと泣いているのは きっと満たされたいと願うから 僕等は源泉を探している  純粋で世界で一番綺麗な水を 其処に辿り着くには…

seiji_arita
9日前
223

魔法使いと詐欺師 《詩》

「魔法使いと詐欺師」 幻滅 其処には何か間違ったもの 正しく無いものが含まれている 健全な想像力が失われて僕等の 心には後味の悪い失望感だけが残り かつて掲げら…

seiji_arita
10日前
154

トルストイと犬 《詩》

「トルストイと犬」 戦争と平和とか アンナ•カレーニナとか 随分前に読んだ気がする  どんな内容だったのかは もう 覚えてないけど  歳下の女の子  18歳くらいの…

seiji_arita
11日前
156

夏のしっぽ 《詩》

「夏のしっぽ」 夏草 蔦の葉  東に延びる給水塔の影 ひしゃげた自転車 立ち乗り  君のスカートが揺れている 家にあった花火達 掻き集めて持って来たよ 打ち上げ…

seiji_arita
13日前
198

黄泉国 《詩》

「黄泉国」 また夢を見た辛い夢を  其れが少女からの最後の メッセージだった ただ意識を集中する  イメージが自律的に動き始める 妄想的な暴力性が 暴走を始め混沌…

seiji_arita
2週間前
213

自己治療 《詩》

「自己治療」 全ての事柄は一般的な 興味に合わせて形成されている 其処には本質的な答えなど無い 青春とか純愛とか正義だとか 其れとは全く異なる趣旨を持つ 自己治…

seiji_arita
2週間前
193

箱庭 《詩》

「箱庭」 自然に流れる思考水路  幾つかの可能性を示唆し僕自身を導く 焦点をひとつに定め 鋭く意識を其処に集中させる だからと言って簡潔に 要を得ている物語が降…

seiji_arita
2週間前
229

マーメイド 《詩》

「マーメイド」 絶望的観測から生まれたこの身 寂れた街を夜な夜な彷徨う 酒臭い男達の濁った日 下から上まで絡みつく視線 腰に回された手に身を委ね 私は私をまた穢…

seiji_arita
3週間前
132

線香花火 《朗読》

00:00 | 00:00
seiji_arita
3週間前
103

選ばれし者の試練 《詩》

「選ばれし者の試練」 好むと好まざるとにかかわらず 何事にも支払うべき代償は付き纏う いずれにせよ  負けた人間は多くを語らない 何を言っても泣き事とか 言い訳…

seiji_arita
3週間前
149
彼女はレゲエしか聴かない 《詩》

彼女はレゲエしか聴かない 《詩》

「彼女はレゲエしか聴かない」

一晩中降り続いた雨が

何も無かった様に止んだ朝

近づいて行く様で遠ざかる夢

色褪せた目の前の景色でさえ

愛して行くと誓うから 

僕は声に出してそう言った

誰に わからない 

遠い記憶の中の
自分に言ったのかもしれない

何処からか聴いた事のある

レゲエミュージックが聴こえて来た

グラマラスな彼女は

「秘密の花園」と言う詩を書いて
僕に朗読してくれ

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モンブラン 《詩》

モンブラン 《詩》

「モンブラン」

ひとつの生き方を提示する様に

月の周りに虹の様な輪が見えた

何年も前からの
夏の幻影を見ている様だった

無価値で道徳心の欠片も無い

侮蔑された夜に月暈とは…

今夜は幸運が降り注いで来る予感がした

僕等は車のトランクに
バールとハンマーを入れて

目的の場所に向かっている

ヒールのかかとが取れかかっていた

新しいヒールが

欲しいと言っていた彼女は 

靴屋に行って

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STAY GOLD 《詩》

STAY GOLD 《詩》

「STAY GOLD」

僕等は夢の中で生きている

いつも どんな時でも一緒だった

本当に不器用だよな お前は 
わかってるよ

機械的に暗記された即効性と

功利性志向に塗り固められた壁が
押し寄せて来る

其処には数値化された結果重視の
硬直性が澱み無く立ち塞がる

熟成した社会における例外は

致命的な悲劇であるかの様に評価され

其の人間固有の抱える
構造的な欠陥であり

社会構造内に

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スリム•シェイディ 《詩》

スリム•シェイディ 《詩》

「スリム•シェイディ」

本物のスリム•シェイディは
立ち上がってくれよな

ごく普通の俺なんて

誰も見たくないだろう

だから俺は奴を創り出したんだ 

偽物なんかじゃ無いぜ

本物のスリム•シェイディさ
模倣するのはやめてくれ

赤い口紅が唇からはみ出してる 

其処のお前

お前が最初にフェラした男の
名前を教えろよ

サイコパスとかジャンキーだとか

窓の無い部屋だとか

毎日 薬の数だ

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反社会的文士 《詩》

反社会的文士 《詩》

「反社会的文士」

特に希望も無く絶望も無く

目の前にある景色を見ていた

僕が世界を無視するのと同じ様に
世界もまた 

僕を無視し続けている

何も無いところから
架空の物語は生まれる

内的な衝動が形像を
立ち上げて行く

反俗的な理想像

破綻と混沌の中で文学を生み出す

反社会的文士

僕等は意識の足元の深い底にある
寡黙な闇に降りて行く

誰もが其処に混沌を持つ

脈略を欠いた記憶の

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六畳一間のドンキホーテ 《詩》

六畳一間のドンキホーテ 《詩》

「六畳一間のドンキホーテ」

満たされないと泣いているのは

きっと満たされたいと願うから

僕等は源泉を探している 

純粋で世界で一番綺麗な水を

其処に辿り着くには流れに逆らって
泳ぎ進まなくてはならない

流れに乗って下って行くのは
ゴミだけだ

良い言葉だ 

理屈や理論は特に必要とされていない

六畳一間の窓の無い君の部屋の壁に
窓を削って作っている

毎日毎日 

時間をかけて隠し持

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魔法使いと詐欺師 《詩》

魔法使いと詐欺師 《詩》

「魔法使いと詐欺師」

幻滅 其処には何か間違ったもの
正しく無いものが含まれている

健全な想像力が失われて僕等の

心には後味の悪い失望感だけが残り

かつて掲げられた正しき

スローガンや美しいメッセージすら

今は その正しさや美しさを支える

だけの魂の力が欠落している

全ては空虚な言葉の羅列に過ぎない

僕の表現する事柄や発する言葉が

おそらく同じ様な種類の人々に
受け入れられて

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トルストイと犬 《詩》

トルストイと犬 《詩》

「トルストイと犬」

戦争と平和とか
アンナ•カレーニナとか

随分前に読んだ気がする 

どんな内容だったのかは
もう 覚えてないけど 

歳下の女の子 

18歳くらいの少女が
トルストイを連れて来た

流れ進むのは我々であって
時では無い

ねぇ 声が聴こえるでしょう

合唱隊がふたりに祝福を与える様に
歌声を響かせている

ねぇ 聴こえるでしょう

本当の物語は此処にあるの

私の部屋のリ

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夏のしっぽ 《詩》

夏のしっぽ 《詩》

「夏のしっぽ」

夏草 蔦の葉 

東に延びる給水塔の影

ひしゃげた自転車 立ち乗り 
君のスカートが揺れている

家にあった花火達

掻き集めて持って来たよ

打ち上げ花火やロケット花火も
まだ残ってる

河川敷 裸足になって膝まで入った 

沢山持ってるよコーラ飴 

溶け始めたシロクマアイス

18時のサイレンが鳴っても
僕等の午後は終わらない

森を見に行こうよ今夜 

知らない道を歩い

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黄泉国 《詩》

黄泉国 《詩》

「黄泉国」

また夢を見た辛い夢を 

其れが少女からの最後の
メッセージだった

ただ意識を集中する 

イメージが自律的に動き始める

妄想的な暴力性が
暴走を始め混沌の中に深く沈み込む

身体と意識が壁を抜けて行く

既存のメディア認識により成立した世界で

即席的なロマンチック•ラブが
大量生産されている

インスタントな愛の営みと欲求と快楽

本質的なロマンチシズムに

性的関係はあって

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自己治療 《詩》

自己治療 《詩》

「自己治療」

全ての事柄は一般的な
興味に合わせて形成されている

其処には本質的な答えなど無い

青春とか純愛とか正義だとか

其れとは全く異なる趣旨を持つ

自己治療に似た行為が僕に
言葉を綴らせる

僕の前を車が通り過ぎる

君の住む街のナンバーだった

なんだか其れだけで少し嬉しくなった

その景色の背後にある
内面的なイメージが

僕に幸せなストーリーを語りかける

課題も無く物語は景

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箱庭 《詩》

箱庭 《詩》

「箱庭」

自然に流れる思考水路 

幾つかの可能性を示唆し僕自身を導く

焦点をひとつに定め
鋭く意識を其処に集中させる

だからと言って簡潔に

要を得ている物語が降りて来る訳では無い

色々な外部的価値には
たいした意味は無く

想いの全てを言語化する必要も無い

僕は意識と現実の中間にある

箱庭に居る

かつては其処にあった体制に向かい

反体制の旗を掲げる事が出来たが

辿り着いた場所

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マーメイド 《詩》

マーメイド 《詩》

「マーメイド」

絶望的観測から生まれたこの身

寂れた街を夜な夜な彷徨う

酒臭い男達の濁った日

下から上まで絡みつく視線

腰に回された手に身を委ね

私は私をまた穢して罪を塗りつぶす

愛なんか知らない人を信じない

一夜限りのイミテーション

安いアルコール口移し

酔った振りして悦ばせ

ホントは私の中身は空っぽ

だから今夜は泡と消える

Kazu

「マーメイド」

狂いそうな程の

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選ばれし者の試練 《詩》

選ばれし者の試練 《詩》

「選ばれし者の試練」

好むと好まざるとにかかわらず

何事にも支払うべき代償は付き纏う

いずれにせよ 

負けた人間は多くを語らない

何を言っても泣き事とか
言い訳にしか聞こえない

其の勝負の鉄則を守り僕等は皆 

黙り込む

此の場所は流刑囚により開拓された街だ

凶悪な暴行犯や殺人犯 

何度も犯行を積み重ねた札付きだ

囚人の多くは刑期を終える事無く
此の場所に骨を埋めた

僕等は此

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