キャリアはデザインしてばかりでは意味がない。
大手企業では、30歳40歳50歳といった節目で、いわゆる「キャリア研修」が実施される。
一般的に研修では、将来なりたい姿(want)や、会社からの期待(needs)、今できること(seeds)といった観点で、将来像とそれを実現するための方法をデザインして、おしまいという流れである。
果たしてそれで、自分のキャリアビジョンを達成できた人は何人いるのだろうか?
私の知る限りでは、キャリア研修のおかげで、良い職業人生が送れたという人は見たことがない。
こらからの時代は100年に1度の出来事が、数年おきに起きる時代である。
そう考えると、「じっくり自分の職業人生考えてデザインする」ことの大切さは相対的に低くなっていると感じる。
そんなにじっくり考えるよりも、とりあえず行動する•やってみる、そしてその結果を振り返り、軌道修正するといった力が求められてきている。
それこそが大切だということを、そろそろ大企業で安泰な人生を送っている(と思い込んでいる)人たちにも伝えなければならない。