フランケンシュタイン症候群
「フランケンシュタイン症候群」という言葉を聞いたことがあるでしょうか??
現代では「ロボット」や「AI技術」が飛躍的な発展を遂げていることから、「フランケンシュタイン症候群」という言葉を耳にするようになりました。
「フランケンシュタイン症候群」とは、創造主に成り代わって人造人間やロボットといった被造物(=生命)を創造することへの憧れと、さらにはその被造物によって創造主である人間が滅ぼされるのではないかという恐れが入り混じった複雑な感情・心理のことである。
われわれの社会は、ロボットやAI技術が発展したことによって、日常生活が快適になってきています。
機械が人間のために面倒な仕事を片付けてくれるようになると、全ての退屈な仕事が機械化される日を人は夢見るようになります。
ここで考えてみたと思います。
現在、工場、オフィス、店舗等にさまざまな機械が入り込み、我々の社会を変えてきました。
そして、これからも変えていくでしょう。
しかし、格差や貧困や飢えは無くなっていないのではないでしょうか。
一方で、企業はイノベーションによる競争を強いられ、われわれはテクノロジーに縛られ、そのテクノロジーに追い付かなければと焦っているように見えてしまうのは私だけでしょうか...
これはどこに向かっているのだろうか?
と、ふと考える事があります。
どうも、機械はわれわれのために働いてくれているのではないようだ
むしろ、われわれは機械を維持するために働いているのではないか...
その先になにがあるのだろうか?
ハムスターのように、回し車の中で行く先も分からず足掻いているだけなのではないだろうか?
時折回し車を降り迷子になったハムスターようにキョロキョロとする...
天はこう言っているのではないでしょうか?
「浅はかな人間よ!回し車から一度降りてそこはどこかよく見てみろ!」と
そこは、ただカゴの中だと...
ユートピアを夢見て進んでいたら、実はカゴの中の回し車を回っていただけで、その先はディストピアかもしれません。
フランケンシュタイン症候群は現実のものとなり、最後はフランケンシュタイン博士の作った人造人間に殺されてしまうのか...
と、悲観的なことを考えていても仕方ないので、ゴールデンウィーク最後の週末は、家でのんびり映画でも見ましょうか。
来週月曜日からは「DXの本質」を再開します。