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ニュースを読む、時代を読み解く

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こんにちは、コロナ禍ですっかり韓国ドラマにハマってしまった国際ジャーナリスト・キャスターの蟹瀬誠一です。気になるニュースや世界の出来事、そして個人的な体験まで独自の目線からから書…
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記事一覧

トランプ2.0の衝撃

いささか旧聞になるかもしれないが、第二次トランプ政権スタートの印象をまとめた。 落ちると…

蟹瀬誠一
6日前
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討論会で勝ったが、選挙で勝てるか?

 今週は一日遅れてこの原稿を書いている。というのも火曜日にフィラデルフィア国立憲法センタ…

蟹瀬誠一
5か月前
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トランプ裁判

全米がテレビにくぎ付けだ。 といっても画期的新商品の発表やサスペンス映画のことではない。…

蟹瀬誠一
8か月前
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#71 バー司法長官と単一執行府論

選挙人団による投票で、バイデン次期大統領の勝利が公式に認められた報道をCNNで見ている最中…

アメリカ最高裁は最悪!

 米国首都ワシントンD.C.にギリシャのパルテノン神殿をモチーフとした世界でも有数の美しさと…

蟹瀬誠一
10か月前
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トランプ裁判が始まった!

 暴君の落日となるか、それとも思わぬ逆転劇か。  米国史上初の大統領経験者の刑事裁判が4…

蟹瀬誠一
10か月前
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プーチンの世界 (後編)

5.プーチンとロシアを乗っ取った男たち   2000年5月7日、新大統領の就任式がクレムリン大宮殿で開かれた。高いアーチ型の大広間の中央に敷かれた赤絨毯の上をうつむき加減で肩を揺らしながら歩く黒スーツのプーチンの口元は珍しくほころんでいた。  最前列で拍手をしていたのはエリツィン前大統領の取巻きたち。だが招待者の人だかりに隠れて彼の出世を誰よりも喜んでいたのは「シロビキ」と呼ばれるレニングラード時代の旧KGBの仲間達だった。  彼らこそが、治安当局、犯罪組織、政治家そし

プーチンの世界 (前編)

 人権弾圧や台湾問題で火花を散らず米中関係やウクライナ戦争に世界の注目が集まる中、西側諸…

蟹瀬誠一
10か月前
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史上最大の選挙の年に何が起きているのか

 世界史上最大の選挙の年に何が起きているのか    史上最大の選挙の年と言われる今年、反エ…

蟹瀬誠一
11か月前
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トランプがびびる有罪判決と破産

「俺はいつも正しい。これは魔女狩りだ!」  そんな虚言、暴言を吐いた挙句に刑事被告となっ…

蟹瀬誠一
1年前
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「パレスチナ人などと呼ばれる人々は存在していなかった」に象徴されるパレスチナ人の…

 ブラッド・ピット主演の『セブン』という映画を見たかたならキリスト教の聖書に由来する「七…

蟹瀬誠一
1年前
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その時、僕は市街戦の中にいた(2)

「あれは何だ。黒い煙りが上がっているぞ!」その日の夕方、修道院から最高会議ビルへ向かう途…

蟹瀬誠一
1年前

その時、僕は市街戦の中にいた

 ウクライナ戦争の最中に内紛で混乱しているロシアを見ていて、私は先が読めなかった1993年10…

蟹瀬誠一
1年前
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「教育は芸術でなければならない」

  以前にある人からこんな逸話を聞かされた。  その昔、ある国の王様が国民の中から最も優れた人物を見つけて栄誉を授けようと考えたという。  裕福な資産家、癒しの力を持つ人、知恵と法の知識を持つ人、商才を称えられた人など多くの成功者が王宮に連れてこられた。しかし最も優れた人を選ぶのはとても難しいことだと分かって王は頭を抱えた。そして、ついに最後の候補者が王の前に立った。  それは女性だった。髪は白く身なりも派手ではなかったが、その目は知識と理解そして愛の光で輝いていた。「このも