アナログバイリンガル
大阪出身の同僚と関西支社に出張した時のこと
東京駅から新幹線に乗って大阪まで移動した社内で同僚の話す言葉の訛りが連続的に変化してきた。
東京駅の会話
「久しぶりの出張だね」
「本当にそうだね。新幹線に乗るのも新鮮な感じがする」
三島駅を過ぎる頃の会話
「大阪駅についたら、支社に行く前にランチにするか?」
「それいいやん。お腹をすかせて支社に行って打ち合わせの時におなかが鳴ってもみっともないよね」
名古屋駅を過ぎた頃の会話
「もう名古屋駅も過ぎたし、もう少しで新大阪駅につくね」
「新幹線、ホンマに早いわ。日帰りで結構仕事が進むし、冗談ぬきで仕事の鬼になった気分や」
新大阪駅に到着した時の会話
「新大阪についた」
「大阪やな、なんやろこの空気。ええなぁ。ほなランチいこか。腹減ったわ」
「君は東京から大阪に移動する間に、だんだんと言葉が大阪弁に変化してきたね」
「そうやデジタルみたいに東京と大阪で言葉を切り替えない。アナログバイリンガルや」