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大祓詞(おおはらえことば)が教えるヒント

大祓えとは、人々の罪や穢れを祓い清めるため神社でおこなわれる神事です。このとき読み上げる祝詞(のりと)が大祓詞です。前回の夏越の祓では神主さん氏子・崇敬者さんが揃って、この大祓詞を唱和いたします。

さて皆さん、この祝詞と言う言葉を耳にしたことはおありでしょう。しかし、その文面をご覧になった方は案外少ないのではないでしょうか。ご神前で奏上する祝詞は、その都度神主さんが書き上げますが、祝詞の中でもおよそ詞が決まっているものが幾つかあります。その中の代表的な祝詞、祝詞の中の祝詞がこの大祓詞です。

神主さんが持っているのは宣命書き(せんみょうがき)といって全部漢字で句読点のないものですが、仮名まじり文で書いたこの祝詞が載っている「神拝詞」を神社さんで頂けると思います。

この祝詞は本来6月・12月の大祓の折に用いるものですが、現在では、多くの神社の恒例祭祀で読まれるようになりました。また最近では、一般の祈祷や修練に用いられています。

もともとこの祝詞は、日頃ついつい不摂生したり、ルールを侵したり、マナー違反をしたりと、貧しい心ですり抜けてきた日常を省みる機会をもたらします。また、この溜まりに溜まったものが自分の心の豊かさを蝕んでいたマイナス要因であることに気づかせてくれます。

それらを罪穢れと表現していて、祓い清めるための言葉(詞)なのです。

この言葉は「言霊(ことだま)」といって、高らかに読み上げることによって、人の持つ霊性に作用する働きがあります。ご自分の浄化に、霊性の向上に、精神の向上・モチベーションの向上に役立ちます。ご自宅で、ご自分の部屋で、自分で出来る霊的な施法です。


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