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ボクの戦争論

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記事一覧

岐阜関ヶ原古戦場記念館訪問、大和ミュージアム再訪

1月31日。予期したとおり、雪であった。ゲーム「信長の野望」で有名なイラストレーター長野剛…

西願広望
2週間前
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戦後80年の戦間期 -つぎは勝ち組に

現在、世界は戦間期にあるという。つまりこんにち、我々は戦前にいるらしい。 昔と今の関係靖…

西願広望
3週間前
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『アシュリーの戦争』を読んで 女性兵士への鎮魂歌

ゲイル・スマク・レモン著『アシュリーの戦争 -米軍特殊部隊を最前線で支えた、知られざる「…

西願広望
2か月前
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強姦の西洋軍事史

不可解な犯罪 僕は強姦に絶対反対だ。 窃盗も殺人も、情状酌量の余地があるケースは、あるか…

西願広望
3か月前
20

『女性兵士という難問-ジェンダーから問う戦争・軍隊の社会学』を読んで

本書は、佐藤文香(敬称略)による2022年出版の社会学の研究書である。 先行研究をきちんと踏…

西願広望
3か月前
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僕の嫌いなもの

誰かが「自分が好きなものを語ると、おもしろい自己紹介になる」と言っていた。 そこで僕の「…

西願広望
3か月前
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戦争博物館と郷土愛の謎 ―呉・知覧・鶉野・東大和

呉 僕が2017年に訪問した呉の大和ミュージアムには、呉の郷土愛への、ある種の〈おもねりへつらい〉がある。 それは呉市の人々を喜ばせるのかもしれないが、僕のような東京生まれ東京育ちの人間をしらけさせる。 ところで呉に大和ミュージアムがあるのは、呉で戦艦「大和」が建造されたからである。 そもそも呉には、1889年、呉鎮守府と同時に造船部が設置された。1903年になると、呉海軍工廠ができた。その後、呉海軍工廠は巨大化し、工員数は横須賀・佐世保・舞鶴の海軍工廠の合計をこえるほど

東大和市旧日立航空機変電所訪問記

ヘッダーの画像は、米軍の爆弾の模型。 「さわらないで(ばくはつはしませんが)」の注が可愛…

西願広望
5か月前
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美術館と博物館

美術館 美術館は楽しい。 なぜなら芸術作品は、芸術家が観てもらうことを想定して、作っている…

西願広望
5か月前
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京都と姫路で戦争と平和を考える

8月19日は京都 リニューアルしたばかりの、立命館大学国際平和ミュージアムを視察。 まずは…

西願広望
5か月前
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戦争SFアニメ映画「スカイ・クロラ」。
心に残ったセリフ。

「可哀想なんかじゃない。同情なんかで、あいつを侮辱するな。」
 ーある女指揮官のセリフ。

「明日死ぬかも知れない人間が、大人になる必要あるのでしょうか。」
 ーある少年兵のセリフ。

西願広望
6か月前
14

8月13日のTBSの報道。
ウクライナ軍によるロシアのクルスク州に対する越境攻撃に関して、
プーチンは「民間人を攻撃する連中とどんな交渉ができるのか」と述べた。

大爆笑。
ひさびさにまじめなニュースを見ていて、笑ってしまいました。

西願広望
6か月前
17

戦後の有名な伝説に「みんな貧しかった」伝説がある。
ほんとうだろうか。

「貧しかったので、野菜を買うために着物を売った」と聞く。
ならば、着物を買った農民は、よろこんだのではないか。

「すべて焼き尽くされた」と言うが、嘘だ。
空襲の標的は都市だ。農家は無事だったはずだ。

西願広望
6か月前
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開高健『輝ける闇』を読んで

noteで、元女子校文芸サークル部員が開高健『風に訊け』を紹介していた。 ニヤニヤと、たしかにあの才女が好きそうな本じゃわいと思いながら、ふと思い出した。 開高健って、ベトナム戦争に行っていなかったけ…。 実を言うと、僕はいまインドシナ戦争について調べているところ。 せっかくだからと、開高健『輝ける闇』を買った。 迫力があった。 小説ではない。従軍記者としてのルポルタージュだ。 モデルがいるのであろう、魅力的な登場人物が次から次へと登場する。 ウェイン大尉 例えばアメリ