師走の心（その１９）〜宅急便にご馳走様〜

大晦日！

我が家の二階から見える富士山はもう少し雪を頂き寒そうであった。

関東地方南部は今にところ穏やかだが、日本海側、積雪地は心配だ。

ちょっと近所に買い物には行くつもりだが静かな年末年始になりそうだ。

昨日夕方のことだ。

娘夫婦がカニを手配して送ってくれた。想像以上に大きな箱にいっぱいの蟹がぎっしり詰まっていた。『想定外』と言ったところだ。

日頃『カニカニ』と口では言ってるがいるが特段贅沢をしようと思っているわけではないが、娘夫婦は気遣って奮発してくれたのだろう。

『宅急便です！』と言って女性配達ドライバーが訪れた。

玄関を開けると大きな箱を重そうに持っていた。

女性ドライバーには箱の中身の検討がついたのであろう。

『いっぱい詰まってます。重いですよ』とニコニコしながらカニ入りの箱を私に手渡してくれた。

その時私は『ご苦労様』というつもりが思わず

『ご馳走様』と言ってしまった。女性ドライバーも笑った。

少し離れたところでそのやりとりを聞いたかみさんも声をあげて笑った。

師走の思いがけずの『笑い』もいいもんではないか！

夕食時、久しぶりの蟹が美味しかったことは言うまでもなかろう。

感謝だ！

どうか良いお年を！