『浜辺の歌』を歌う!
昨日娘のピアノ伴奏で
林古渓作詞
成田為三作曲
『浜辺の歌』を歌ってみた。
なぜか気になる歌だったのだ。
大正5年、1916年の作品。
ちゃんと歌ったのは初めてだ。もっともちゃんと歌えたかどうかは定かではないが。
日本語の勉強にもなる。
『あした』は『朝』のことだし
『ゆうべ』は『夕方』のこと。
二番の歌詞の『もとおれば』は『ぐるぐる回る』ことのようだ。
知らずに歌っていた。
成田為三先生は秋田県の『旧森吉町』出身。
『マルメロ』の産地でも名高い。
私は一度のど自慢でこの町を訪れた。そして立派な『成田為三記念館』も見学し、成田先生の人形がオルガンに向かって『浜辺の歌』を演奏する姿が印象的であった。
ところで成田先生の東京の自宅は大戦の空襲で焼失。
傷心の先生に救いの手を差し伸べたのは成田先生を敬愛する玉川学園の音楽の先生。その尽力で成田先生は『玉川学園音楽専任教授』で迎えられた。
それが昭和20年10月27日。
成田先生は大変喜び玉川学園の中に『仮住まい』も提供された。
しかし運命は残酷。3日後の10月29日成田先生は『脳溢血』で逝去された。
たった3日の『玉川学園』の先生だったが葬儀は『玉川学園葬』で行われ
生徒たちによって『浜辺の歌』が歌われたという。
私事だが私の二人の孫はかつて『玉川学園』に学んだ。
何か『縁』を感じる。