第1205回【nakaちゃんねる 圧巻人生達成プログラム】(2024/9/18)▲▲人生まだまだこれからだぜ、という先人の教えを学んだ、の話▲▲
■
突然ですが、
京都へ行って参りました。
■
京都観光などはほぼ無しで、
9月23日まで建仁寺で開催されている
「双龍の画家 小泉淳作展」
を見るためのみに京都へ行きました。
■
小泉さんのことは、
少なくとも2020年夏前までは
そのお名前も存じていませんでした。
2020年に鮒谷周史さんの
とある音源教材を聞いて以来
そのお名前や日経の「私の履歴書」に
連載されたお話が大変興味深かったのですが、
その後すっかり失念しておりました。
■
今年の7月から
建仁寺で展覧会が開かれると知り、
また小泉さんの代名詞ともいえる
双龍図を是非見てみたい!
思うだけで時間ばかりが過ぎ、
閉幕直前に駆け込んできたのです。
やはり、
思い立ったら即行動が大切ですね。
■
建仁寺は京都の四条と五条の中間点にある、
京都で最も古い禅寺なのだそうです。
しかし、
近隣にある清水寺の方がインパクトがあるからか
思ったほどの参拝客ではありませんでしたし、
むしろ混雑が嫌いな私には
ゆっくりと展覧会を鑑賞することができました。
■
到着後
法堂(ほっとう)の双龍図を見るべく
駆け足になっていましたが、
天井を見上げて言葉が出ませんでしたね。
大きさにすると畳108枚分
縦11.4メートル、横15.7メートル
(やはり煩悩と関係しているのでしょうか?)、
2匹の龍の髭や鱗に至る細かな描写に
ため息しか出ませんでした。
■
ちなみに小泉さんは
リアリズムを重視する画家さんだそうですから、
空想上の生き物である龍を描くことには
葛藤もあったそうです。
実物が無いならば
先人の描いた龍をひたすら観察して
リアリズムを追求しようという構えは、
小泉さんの作品制作へのポリシーを感じます。
■
私としては双龍図を見れたら満足、
のつもりで来ていたのですが、
特別展示されている
東大寺所蔵の「しだれ桜」と「蓮池」も
圧巻の一言です。
これらの壮大な作品を
70代も後半になってから制作されたことに、
驚きしかありません。
これはWebで見るよりも
実物で見ることをおススメします。
23日まで展示されていますから、ぜひ。
■
私が今回この作品展を見に来たのは
もちろんその天井画を見たいというのも
ありましたが、
それ以上に小泉淳作さんの
人生履歴に興味があったからです。
■
画家としてなかなか売れないので
デザイナーや陶芸製作で食べる期間が
長かったそうで、
晩年にその名を知られるようになったそうです。
建仁寺の売店で、
小泉さんが「私の履歴書」に連載された際の
内容をまとめた
「我れの名はシイラカンス
三億年を生きるものなり」を購入、
帰りの新幹線で一気に読み切りましたが、
画家としての花が咲き始めたのが
70歳を越えてからなんですよね。
■
本書の巻末に年譜も掲載されていますが、
生まれてから45歳までの期間がたった1ページ。
人生まだまだの私でも、
もう少し紙面を割けるような気がします。
50代、60代の期間も1ページのみ。
しかしその後の70歳からの20年弱の人生が
一気に色濃くなっています。
■
実際に見て頂ければ
そのスケールの大きさもお分かりかと思うのですが、
建仁寺の「双龍図」を70代後半に
書き上げるというのは
相当な体力や精神力が求められるはずです。
しかし一方で、
70代後半になって
人生が盛り上がってくることもある、
という事実を知ることができます。
■
「俺ももう50代で役職定年して
あとは消化試合だ」
「人生目指すものが無い」
と愚痴をこぼしている方は、
週末に京都に行かれることを絶対におススメします。
小泉さんの人生履歴を見ると、
人生まだまだこれからだぜ、
と思えてくるのではないでしょうか。
70歳を過ぎたタカ&ユージも
人生まだまだこれからだ、と言っています。
今日も素晴らしい一日をお過ごしください。
=======================
★★今日の圧巻人生方程式★★
■
人生いつまで経っても
一番若い日は今日なのである。
年齢を言い訳にしない先人の生き方に
触れてみてはどうだろうか。
=======================