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宿る 散らかる文 詩

ひとり歩いている。

正確にはひとりではないのだろう。

そう、今まで出会った人達から貰い受けた一部が、私の中に確かに宿っているから。

叱ってくれた人。教えてくれた人。

一緒に愛を見つめてくれた人。

合わないけど気になる人。

擦れ違いの先、摩擦の先にあるものを見せてくれた人。

名も知らぬ、あなたの優しさ。

あらゆる関係が、感情を通し埋没しながら

心を耕し潤し、また隆起し、発芽する。

それらは感覚や言葉として私に宿っている。

いつか、道が交差しなくなっても、

命別の日が来ても、その感覚は失われない。

私がそう決めたからだ。

私の中に宿る命の響きが旋律になる。

その歌は詩は。

私を鼓舞するのだ。私の存在をより濃く鮮明にしていく。

これを読んでくれた、あなたの中にも

大切な一部が思いが宿っている。

受け取ることを恐れないで。


私は、ひとり歩いている。

私は、旋律を口遊み歩いている。








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